環境負荷を低減するエネルギーネットワークシステムの実現
再生可能エネルギー(以下、再エネ)を無駄なく安心・安全に供給すべく、再エネの発電状況に合わせて蓄電・需要設備を適切に制御する仮想エネルギー需給制御技術、新たなエネルギーサイクルを実現すべく、「エネルギー吸収」という新たな概念を加えて、高効率な熱輸送や熱変換により排熱を有効活用するエネルギー循環技術の研究開発を推進しています。
■仮想エネルギー需給制御技術:
生成AIの普及に伴いデータセンタで処理する仕事(ワークロード)と、それに伴う消費電力は急増しています。再生可能エネルギーの発電量に応じて、ワークロードを時間的・空間的に適切に配置することで消費電力を調整し、データセンタで再エネを最大限活用するのが仮想エネルギー需給制御技術です。中でも、GPUで処理されるAIの学習・推論にかかるワークロードや、モバイル向けのワークロードを移動する技術、さらには本技術を前提とした再エネ電源、データセンタの新規設置場所を最適化するアルゴリズムなどの研究開発に取り組んでいます。
■エネルギー循環技術:
今まで未利用であった排熱を吸収し、冷熱や電力に変換して新たなエネルギー連鎖のサイクルを構築する研究開発に取り組んでいます。例えば、データセンタなどの排熱を利用して、なるべく少ないエネルギーで熱を輸送し冷熱を生成する技術や、工場などのより高温の排熱を利用して、高効率で熱を電力に変換する技術の開発を進めています。
仮想エネルギー需給制御技術
エネルギー循環技術
それぞれ以下のいずれか一つ
仮想エネルギー需給制御技術
エネルギー循環技術
〈あると望ましい知識・スキル・能力・経験〉
武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市緑町3-9-11)
NTT宇宙環境エネルギー研究所は2020年7月に発足した研究所で、宇宙スケールにまで視座を高く掲げ、環境エネルギー分野における研究を推進します。
中でもエネルギーとAIはいずれも今まさに変革しつつある技術分野であり、技術の動向や周辺環境は目まぐるしく変化しています。そういった中でも新しい研究に対し、夢と情熱を持ち、積極的にチャレンジし、一緒に頑張っていただける人材を求めています。
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