光通信の黎明期からフォトニックネットワーク技術の研究開発を進め、光増幅器や波長分割多重(WDM)伝送を代表とする数多くの革新技術によって、リンクシステムの大容量化、長距離化、経済化を推し進め、NTTのネットワークサービスの根幹を支え続けています。これからもIoT等により予想される爆発的なトラフィック需要の増加に対応するため、以下のような研究課題に取り組み、グローバルトップの大容量光トランスポート技術を開拓し、新しい社会基盤を創出していきます。本研究部の研究成果は、日本国内だけでなく世界各国を結ぶネットワークにも活用されており、情報通信ネットワークインフラとして日々皆さまの生活を支えています。
光ファイバ1芯あたり100Tbps級の大容量光伝送システムの実現を目指して、大規模デジタル信号処理技術によって光の波としての性質(コヒーレンシ)を最大限に引き出し、伝送効率の飛躍的な向上を実現するデジタルコヒーレント光伝送技術の研究開発を行っています。また、このデジタルコヒーレント光伝送システムの実用化におけるキーデバイスとして、極めて高速なデジタル信号処理が可能で、かつ消費電力の少ない、1億ゲートを超えた大規模DSP(Digital Signal Processor)を開発しています。
人手を介さない光ネットワークの予知保全の実現をめざし、故障に繋がる情報の収集と分析結果に基づく制御・試験とを繰り返す自律型診断・制御方式を研究開発しています。機械学習を用いた光ファイバの物理状態推定技術やプロテクション技術など各種技術を組み合わせることで、通信サービスに影響を与えない自律的な予知保全型の保守運用(プロアクティブ保守)が実現できます。
2020/07/28
デジタルコヒーレント光伝送技術は、光通信に超高速デジタル信号処理を積極的に取り入れ、光ファイバ伝送性能…
2020/01/01
本稿ではIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想…
2018/08/27
将来の通信トラヒックの急増に対応可能な大容量インフラをめざして、多値変調技術と空間分割多重技術を駆使し…
2016/03/17
クラウドやモバイルサービスを支える光ネットワークの長距離大容量化に向けて、デジタルコヒーレント光伝送方…