ワイヤレスアクセス技術

あらゆるシーンでナチュラルに
つながる新スタイルの創造

5G 以降の次世代システムに向けて無線技術のサービスエリアを全方位に展開。
さらなる価値向上を目指す取り組みです。

取り組み

災害対策用無線技術

NTTグループでは、災害対策にかかわる基本方針のもと「ネットワークの信頼性向上」「重要通信の確保」「サービスの早期復旧」を柱として大規模災害に備えています。NTTアクセスサービスシステム研究所では東日本大震災以降、新たな災害対策用無線システムとして、広範囲な避難所に対して迅速な特設公衆電話の提供を目的とした衛星通信システム、多数の避難所に対して特設公衆電話やデータ通信の提供を目的とした加入者系無線システム、NTTビル間の光ケーブルの代替を目的とした中継無線システム、および各無線システムの運用をサポートする業務用無線システムや置局設計ツールの開発に取り組んでいます。

無線アクセス技術

無線通信を通信インフラとして活用するニーズや利用シーンは拡大を続けています。NTTアクセスサービスシステム研究所では、5G以降の多用な次世代システムへ向けて無線システムの利用シーンが広がることを見据えた研究開発を進めています。主な研究開発テーマとして、(1)Beyond 5G時代における超大容量無線アクセスネットワーク、(2)準ミリ波帯以上の周波数帯を用いた無線アクセスシステム、(3)アナログ-RoF(Radio over Fiber)を活用したミリ波帯アクセスネットワーク、(4)次世代広域ワイヤレスアクセスネットワーク、等に取り組んでいます。

無線サービス多様化技術

スマート端末やIoTデバイスの爆発的な普及とともに、ユーザニーズが多様化しつつあります。これまでは、通信速度の向上が重要視されていましたが、今後は、「大容量」の他に「高信頼性」、「低遅延」、「高品質」などの様々な要求に柔軟に対応できるアクセス回線提供は必要になります。NTTアクセスサービスシステム研究所では、セルラーに加え、ユーザ展開力が期待されるアンライセンス無線も活用する事で、多様な用途におけるユーザ体験向上や企業のディジタルトランスフォーメーションを実現する研究開発を行っています。

マルチ無線プロアクティブ制御技術(CradioTM

無線通信では人や車などの移動により電波の到来状況が刻々と変化します。また、利用者の品質要求も環境に応じて変わります。このように状況が変化しても快適な通信環境を常に提供することが必要です。
Cradio(クレイディオ)は、利用者状況に合わせたプロアクティブなエリア実現や複数無線連携制御技術など、無線ネットワークを意識させない通信環境を実現するコグニティブファンデーションにおける無線制御技術の総称です。無線LANやLPWAをはじめとしたさまざまな無線アクセスシステムにおいて、アプリ要件をリアルタイムに満足させるため、無線の状態を「把握」し、刻々と変化する無線品質を「予測」し、環境/要件に応じた設定を「実行」することで、ユーザがネットワークを意識せずにナチュラルにつながる通信環境を実現します。
参考動画:マルチ無線プロアクティブ制御技術CradioTM

その他研究内容