NTT社会情報研究所におけるエバンジェリストを紹介します。
NTTでは国内外で活躍する研究員に対して、以下の称号を付与しています。
「フェロー」は、世界的に認められる研究業績を挙げた社員の中で、NTTとして必要不可欠な分野の研究テーマに対し今後も高い成果が期待できる研究者に与えられる称号です。
「特別研究員」は、社内外からとりわけ優秀な研究者として認められている革新研究者に与えられる称号です。その中でも、NTTグループにとって長期的に重要と判断される研究分野において革新研究/先導的な技術開発を牽引する極めて優秀な研究者には「上席特別研究員」の称号が与えられます。
「チーフ・セキュリティ・サイエンティスト」は、技術的・科学的な見地から広くNTTグループを超えた活動(グローバル又はナショナルセキュリティ施策、国の制度設計・運用指針の作成・助言等)により、セキュリティ・ケーパビリティの向上に貢献することができる研究者に与えられる称号です。
「セキュリティプリンシパル」は、国内外においてセキュリティ業界屈指の実績を持ち、社内外から大きい信頼と評価を得る第一人者である研究者に与えられる称号です。その中でも、特に国外におよぶインパクトを与える実績を残した研究者には「セキュリティマスター」の称号が与えられます。
専門分野は、暗号理論および計算理論。暗号や情報セキュリティの理論的分野を中心に研究を行い、最近では、複雑性の基礎理論に興味を持つ。
入社以来、計算機ネットワークアーキテクチャ、自然言語処理の研究・開発に従事。その後、暗号理論と情報セキュリティ、計算量理論の研究を行う。NTT Research, Inc. (米国)の設立に携わり、2019年-2022年にNTT Research, Inc. の研究所長として勤務。国際暗号学会理事、日本応用数理学会会長、電子情報通信学会理事などを歴任。電子情報通信学会業績賞・功績賞・論文賞、科学技術庁長官賞、紫綬褒章、RSA会議賞、国際暗号学会特別講演者、日本応用数理学会業績賞、朝日賞などを受賞。
国際暗号学会(IACR)フェロー。博士(工学)。
情報セキュリティの研究者。とくにビッグデータ/IoTのセキュリティとプライバシーに関心を持つ。
これまでNTT暗号研究チームで、秘密計算、匿名化、インテリジェント暗号、クラウド鍵暗号、privango などを開発。NTT入社以来一貫して情報処理技術の研究開発に従事し、ウェブの黎明期にiタウンページ、モーバイル・インフォサーチ、kokonoサーチ等の先駆的な位置情報サーチエンジンを実現してきた。また技術と制度の橋渡しにも尽力し、政府の検討会のメンバーとして平成29年個人情報保護法改正に貢献。
博士(情報理工学)。
阿部特別研究室長。
NTT入社以来、暗号理論、特に、暗号プロトコルの安全性に関する研究に従事。
群構造維持(SP)暗号系や部分ブラインド署名、改良版リング署名といったディジタル署名の機能拡張・高度化で顕著な成果を創出し、これらは暗号通貨や情報流通におけるプライバシー保護への利用がある。また、分散検証者ゼロ知識証明など近年の分散環境に有用な成果の先駆的な研究を行ってきた。近年では特別研究室を率いて来たる量子時代を見据えた暗号の研究を牽引している。
第48回 市村学術賞 功績賞(2016年4月)、 電気通信学会 第53回 業績賞(2016年6月)、第64回 通信文化協会 前島密賞(2019年4月)、文部科学大臣賞 科学技術賞(研究部門)(2021年4月)。
国際暗号学会(IACR)理事(2015~)、IACRフェロー。博士(工学)。
NTTに入社以来、サイバー攻撃対策技術の研究開発に従事。多様化するサイバー攻撃をインターネットスケールで観測・検知・分析することにより、対策に効果的なセキュリティインテリジェンスを創出することを目指す。研究テーマは、ハニーポット、Webセキュリティ、マルウェア解析、モバイルアプリ/デバイス解析、IoTデバイス/ファームウェア解析、ユーザブルプライバシー&セキュリティなど多岐にわたって実施。
博士(工学)。
公開鍵暗号分野の様々な数学的側面について研究。従来暗号方式(RSA、楕円曲線)の安全性の理解を深めること、来たる暗号技術(ペアリング、耐量子)の土台を作ること、次世代の多機能暗号(完全準同型暗号、多重線形写像)を設計することを目指している。
DOCTOR OF PHILOSOPHY。
社会情報理論研究プロジェクト ゼロデイ攻撃対策技術グループリーダ。
サイバー攻撃対策を目的にマルウェアが備える機能や脅威を解明する技術の研究開発を行っている。また他にも、リバースエンジニアリングや脆弱性解析、フォレンジクスの研究開発に取り組む。
博士(工学)。
マルウェア解析を全自動化する研究に従事。
テイント解析やシンボリック実行といったプログラム解析技術を利用して、マルウェアの全ての機能や挙動を自動的に明らかにする技術の研究開発を行っている。
博士(工学)。
人をつなぐ情報通信技術とウェルビーイングに関する研究者。身体感覚や共同体感覚を通して、様々な人々がウェルビーイングに生きるための共創支援方式の研究を行う。触覚伝送により、遠隔にいても人と人の親密さを生み出す技術開発や、人に内在するウェルビーイング価値観を顕在化させる「わたしたちのウェルビーイングカード」を利用した実社会(家族、働く場・学ぶ場、地域コミュニティ)での"つながり"の場の醸成を行う。また、東洋の思想伝統に基づく全体論的自己観"Self-as-We"に関して、提唱者である京都大学の哲学者出口康夫教授と共同研究を継続する。
博士(情報理工学)。
暗号理論、特に、共通鍵暗号の設計および安全性解析を研究。
安全で効率的な共通鍵アルゴリズムの設計と国際標準暗号等の安全性解析を行っており、大容量通信からIoT通信まで用途に応じた適切な暗号通信の提供を目指す。2022年2月より米国国立標準技術研究所(NIST)に赴任中。
博士(工学)。
暗号理論、暗号化された情報やプログラム上での安全な計算方法を研究。
情報を秘匿した状態で通信および計算を実現するための安全な暗号、署名、証明システム、およびプログラム難読化の設計理論と具体的構成方法の研究を行っている。
博士(理学)。
共通鍵暗号、次世代の基礎理論の構築と目的特化型暗号の設計を研究。
ブール関数など共通鍵暗号の基礎となる理論の研究。暗号方式の安全性評価や超低消費電力など目的に特化した暗号方式の設計を行っている。
博士(工学)。
多様なデータからの知識転移を可能とする機械学習を研究。 十分な質・量のデータが得られない問題であっても、多種多様な異なるデータの知識を活用することで価値抽出を可能とする機械学習技術の創出を目指す。
光情報処理基盤の安全を支えるために必要な、光演算素子を用いた暗号ハードウェアの実現に向けて、暗号実装方式の設計および光回路の実装に関する研究を行っている。
博士(工学)。
サイバー攻撃の検知技術やマルウェアの解析技術を中心とした研究開発に取り組んでいる。特に、現在はサイバー攻撃対策技術連携プラットフォームの研究開発や、攻撃の成否を判定する技術の研究開発を通じ、サイバー攻撃対策の確立を目指す。
2008年NTT入社以来、データを暗号化したまま処理する秘密計算技術や、秘密分散、匿名化といった、データを保護した状態で処理する技術の研究開発と実用化を続けている。現在は秘密計算チームの技術リーダーとして技術の方向を統括する一方で、秘密計算によるソフトウェアの開発を容易にするフレームワークの理論構築と実装を自ら行っている。
ITシステムに加え、OT(Operational Technology)に対する攻撃検知技術や攻撃手法検証の研究に従事。大学との共同研究による産学連携を通じて、サイバーセキュリティ人材育成やサイバーセキュリティ演習の確立にも取り組んでいる。
機械学習を応用したサイバーセキュリティ対策の研究を行う。近年は、機械学習システムの安全性、特に深層学習に対する攻撃やプライバシー保護に関する研究にも取り組んでいる。
博士(情報科学)。
攻撃者の視点に立ち脅威を実証することで、先駆的なサイバー攻撃を未然に防ぐための研究開発に取り組む。特に、ウェブ・モバイル・スマートデバイスといった、広範囲のインターネットユーザに影響を及ぼす対象への攻撃の探求と根本的対策を目指す。
実データの大規模観測とデータ解析の両者を組み合わせた新たなサイバー攻撃対策技術の研究開発に焦点を当てており、特に独自の脅威インテリジェンス生成技術の研究開発と実用化に取り組んでいる。
博士(工学)。