研究方針 Our Approach

わたしたちは、一人ひとりが自分らしく生き生きといられることと、集団全体としてもよい状態であることのバランスがとれている状態をめざしています。この状態の実現に向けた方法論およびその中で使われている技術について説明します。

Well-being Design Framework Well-beingな
社会を
共創する方法論

わたしたちは、Social Well-beingな社会の実現に向け、「Well-beingデザインフレームワーク」の研究に取り組んでいます。Well-beingデザインフレームワークとは、経済成長に代わる新たな価値基準としてのWell-beingに基づくサービスや社会の仕組みを、多様なパートナーと価値観を共有しながら共創するためのデザイン方法論です。この方法論では、まずはサービスや仕組みをつくる人たち自身がよい状態になり、徐々にサービスに関わる人の輪が拡がり、より多くの人々のよい状態をつくり出すことをめざしています。
その中で、Social Well-beingな集団になることを「支援する」仕組みと、そのときどきの状態を「測る」仕組みの研究開発を進めています。
Social Well-beingな集団になることを「支援する」仕組みと、そのときどきの状態を「測る」仕組みの研究開発により、Social Well-beingの実現に寄与する流れになる図
支援する
Social Well-beingな集団になることを「支援する」ため、お互いの価値観の理解や信頼関係の醸成につながる技術やツールづくりに取り組んでいます。
たとえば、個々人や集団が大切にしたいWell-beingの価値観の理解と対話を促す「わたしたちのウェルビーイングカード」を開発しました。
他にも、身体感覚から親密さや共感、信頼を醸成する触覚伝送デバイスや、個々のチームメンバーが自分とチームのよい関係性をSelf-as-Weの観点から考え共有するSelf-as-Weワークショップの開発などを進めています。
ウェルビーイングカードを手に持っている写真
オンラインで遠隔地に触角を伝達する様子
ワークショップの様子
測る
わたしたちは、目に見えないWell-beingを「測る」ための方法を日々考えています。「測る」ためのアプローチとして、心理学的なものや工学的なものを検討しています。
心理学的なアプローチでは、哲学的に提唱されている概念を測定できるような尺度(質問項目)にすることで、定量的に捉えることを目指しています。たとえば、所属する集団に対して一人ひとりがどれくらいSelf-as-Weという哲学的概念を感じているかを7つの観点で計測する尺度を作りました。この尺度でアンケートをとり、集計・分析することでその時々の集団の状態を計測することができます。
現在は、身体情報など客観的なデータを用いて評価ができるような工学的なアプローチの検討も進めています。
独自尺度を用いてアンケートに回答する人の様子
対人でのインタビューの様子
スマートウォッチで身体情報を図っている様子

Collaborations こんな分野と
コラボレーションをしています

企業のHR分野
企業の人事部門やDX部門などの働く場を支援しています。Well-beingなチームビルディング等の取り組みをしています。
学校などの教育分野
小中学校をはじめとする教育機関などの学ぶ場で、Well-beingについて考える授業や部活動の取り組みをしています。
自治体などの
地域創生分野
自治体や観光に関わる人・組織と、Well-beingな地域をめざし、地域と地域内外の人をつなぐ取り組みをしています。