社会の中でそれぞれのWell-being(よいあり方)を実現していくためには、お互いが大事にしていることを認め合い、尊重していく必要があります。とはいえ、誰とでもお互いを認め合い、尊重するというのは、なかなか障壁が高いのが現実です。そこで、NTTの研究所では、自身のウェルビーイングに意識を向け、対話をうながすツールとして「わたしたちのウェルビーイングカード」を作成しました。
はかるツール わたしたちのウェルビーイングカード(触覚でつなぐウェルビーイング 渡邊淳司 研究サイト)
「Well-being価値観共有技術」は、「わたしたちのウェルビーイングカード」を利用したWell-beingの価値観の可視化と共有により、お互いのWell-beingを尊重できる関係性を構築し、合意形成・成果創出の質の向上を行う技術です。
チームビルディングやアイディエーションなど様々な用途で活用できるよう、ワークショップやICTを活用したツールなどの開発を行っています。
Well-beingは人それぞれであり、チームとの関わり方にも「チームの目標にこだわりたい」「チームに縛られたくない」など、Well-beingの多様性があります。 Self-as-Weワークショップは、 Self-as-We尺度 を手がかりとして、チームとの関わりをよりよくするヒントをみつけながら、Self-as-Weのコンセプトについて理解を深めるものです。
「身体性コミュニケーション技術」は、遠隔との通信を含むコミュニケーションの中に、視覚や聴覚にくわえて触覚の要素を適切なかたちで与えることで、コミュニケーションを活性化し、共感や信頼を醸成する技術です。
NTTの研究所では五感の一つである触覚の研究をしてきました。触覚は誰もが持つ感覚であり、人と人の親密さや共感、信頼の態度を醸成する、「わたしたち」というつながりをつくる感覚でもあります。その触覚でつながり合うことによって「わたしたちのウェルビーイング」をつくり合うための研究を進めています。