「リビングラボの手引き」

「リビングラボの手引き」表紙イラスト
Social Well-beingを実現するために、仕組みやサービスをつくる上で、より多く、より多様な人々への影響を考えることが大事です。より多く、より多様な人々と仕組みやサービスをつくるアプローチの一つに「リビングラボ」があります。リビングラボとは、産官学民がそれぞれのセクターを超えて新たな価値を共創する、オープンイノベーションのプラットフォームです(参考: https://jnoll.org/living-labs/ ) NTTの研究所ではこれまで継続してリビングラボの実践を行ってきており、そのノウハウを「リビングラボの手引き」としてまとめています。
※本冊子はデンマーク工科大学とNTTサービスエボリューション研究所の2018年度共同研究の成果です。

「リビングラボの手引き」の概要

本書は、リビングラボを実践している人、これから実践しようと思っている人のための指南書であり手引書であり、ヒント集でもあります。本書には、リビングラボを実践するため、そして成功に導くための「コツ」が、言葉としてまとめられています。

本書の対象者は、リビングラボの「実践者」です。ここでの実践者とは、プロジェクトの推進者から、プロジェクトに関わる参画者、ちょっと興味があるけれどもリビングラボってなんだろうと考えている人まで、ありとあらゆる「リビングラボをやっている人、やりたい人」を想定しています。

そのため本書は、リビングラボの理論やメソッドに関する内容には言及しません。それよりもむしろ、実際に体を動かしリビングラボを動かす行為者(DOer) にとって役に立つ内容に焦点を当て、リビングラボをどう進めていくか?」「どのような点に注意しなければならないか?」というような、ちょっと泥臭い実践的なコツをまとめています。また、それぞれのコツには、リビングラボ実践者の実話をもとに作成した具体的エピソード(物語)も掲載しています。本書を使う皆様には、是非このエピソードも読んでいただき、そこからコツを見出だしてもらいたいと思っています。

本書は、デンマーク工科大学とNTT サービスエボリューション研究所の共同研究の成果です。本書には、リビングラボの実践に関する30 のコツを収録していますが、まだまだ進化の余地がありま。本書を使っていただく皆様には、現場での実践を通して、本書には掲載されていないような「自分たちなりのコツ」を発見していただき、それを加えることで、自分たちなりの冊子を作っていただきたいです。その意味で本書は、リビングラボの知見を蓄積するためのLiving Tool(生きた道具)と言えるでしょう。

下記のリンクから、さらに詳しい内容をご覧いただけます。