3GPP SA4#135会合 参加レポート

2026/03/04

Y.Inoue

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2026年2月9日から13日にかけてインドのゴアで開催された3GPP SA4#135会合に参加した際の様子についてご紹介します。


はじめに

こんにちは。井上です。

当チームでは、リアルタイムコミュニケーション(RTC)仕様の検討・標準化を担当し、2023年から3GPP SA4での標準化活動を行っています。

今回は、2026年2月9日から13日にかけてインドのゴアで開催された3GPP SA4#135会合に参加して参りましたので、その様子をご紹介します。

ゴアの様子

インド西海岸に位置するゴアは、アラビア海に臨むリゾート地です。会合会場となったホテルも、リゾート感あふれるホテルでした。

ゴアは熱帯モンスーン気候に属しており、成田では雪に見送られて出発しましたが滞在期間中のゴアは最高気温30℃に達する初夏の陽気でした。

かつてポルトガル領だった歴史から街並みや食文化にはヨーロッパの雰囲気が残り、インドの中でも異国情緒あふれる場所として知られています。

特に、旧都オールドゴアには「ゴアの教会群と修道院群」と呼ばれる世界遺産に登録された区域があり、歴史的建造物が点在しています。

会場ホテルはオールドゴアから距離があったため、オールドゴアへの訪問はかないませんでしたが、代わりに人生初のアラビア海を眺めてまいりました。

ホテルから海岸に向かう途中に見かけた商店

たびたび見かける犬

海岸近くの道

アラビア海

SA4#135会合の様子

さて、肝心の会合ですが、今回の会合よりRelease-20の検討が本格的に始まり盛況となりました。

前回の記事でもお伝えしましたが、当チームではQUICベースRTC仕様検討に関心を持っており、TRラポータを務めています。

今回の会合では、以下の2件の寄書を主要他社と合同で提案し、いずれも合意することができました。

- TR 26.836 (Study on QUIC-based media delivery solutions for real-time communication) の骨子案  
- RTCへの適用を検討するQUICベースメディア送信プロトコル

RTCへのMOQTプロトコル適用

当チームでは、特にMOQT1のRTC適用に強い関心を持っています。

MOQTはその名の通りQUIC上でメディアを送信するためのプロトコルですが、具体的にはMOQTの以下の特徴に着目しています。

  • 従来の複雑なSDPネゴシエーションをベースとしたRTPストリーム送信方式とは異なる方式でのメディア選択・送信
  • Relayを活かした効率的なスケールアウト・ファンアウト
  • 既存のコンテンツ保護メカニズムの適用可能性

次回以降、RTCへのMOQT適用による新たな可能性を検討するため、MOQTプロトコルの現仕様理解やRTCへの適用検討に資する提案を行っていく予定です。

おわりに

今回は、3GPP SA4#135会合の出張の様子をご紹介しました。

SA4#136会合は4月の中間会合を挟んで5月にカナダのモントリオールで開催されますので、5月に様子をお伝えしたいと考えています。

また、3月には福岡で開催されるSA#111への参加を予定していますので、そちらの様子もお伝えできればと思います。


チーム紹介

本記事は,NTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク基盤技術研究プロジェクト ノード処理基盤研究グループの RTC (Real-Time Commmunication) チームが執筆しています。 当チームでは,商用サービス開発とは独立した立場から,将来のRTCサービスを支える基盤技術の創出を目的としたコア研究として,RTC関連技術の研究開発および3GPPやCAMARA等における標準化活動に取り組んでいます。

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