3GPP TSGs#111会合 参加レポート

2026/03/18

Y.Inoue

Community
main.jpg

2026年3月9日から13日にかけて、福岡で開催された3GPP RAN/SA/CTプレナリ#111会合に参加した際の様子についてご紹介します。


はじめに

こんにちは。井上です。

今回は、福岡で開催されたTSG#111会合(RAN/SA/CTプレナリ会合)に参加してまいりましたので、会合の様子をご紹介したいと思います。

博多の様子

ご存知の方も多いかと思いますが、博多のある福岡は九州最大の都市であり、九州の玄関口としても有名で、海と都市が近接したコンパクトで活気ある街です。

歴史ある神社仏閣や、天神を中心とした現代的な都市機能が共存し、豚骨ラーメンや明太子をはじめとした有名なグルメも数多く存在します。

私も、月曜朝からの会合に向けて日曜に現地入りしましたので、少し現地の雰囲気を感じてまいりました。

  • 博多駅

  • だるま

  • 櫛田神社

プレナリ会合の会場は、繁華街エリアとは駅を挟んで反対側にある博多国際展示場&カンファレンスセンターです。

昨年5月のSA/CTのWG会合と同一会場となりましたが、駅からのアクセスも悪くなく、私が会話をした範囲では海外の参加者にも好評な印象です。

コーヒーブレイクでは博多の銘菓が提供されていました。写真は私の大好きな博多通りもんです。

さて、肝心のプレナリ会合ですが今回はSAプレナリとCTプレナリを中心に参加しました。

2026年3月時点で、3GPPでは6Gの仕様策定に向けたStudyと5G-Advancedの機能追加検討を実施しています。

今回のSAプレナリ会合では、Release-21(Rel-21)の全般、特に検討スケジュール関連としては:

  • 6G Stage 1仕様検討は、現時点でRel-20におけるStudyを完了し、Rel-21のNormative work(仕様検討)を開始する状況
  • Stage 1仕様検討期限について、2027年3月までとすることを決定
  • Stage 2、及びStage 3仕様の検討期限はTSG#112会合(2026年6月)に決定予定

当チームが参加しているSA4に関係するところとしては:

  • ULBC(静止衛星用音声通話コーデック)の検討Release
    • SA4ではRelease-20期間での仕様化完了は困難としていたが、市場からRel-20での標準化が要望されていることから、SAプレナリはSA4に対して、ULBCをタイムリーにサポートするために必要な機能を検討するよう要求
  • SA4におけるAI traffic検討の進め方
    • SAプレナリからSA4に対して、AI関連の通信トラヒック("AI traffic"、現時点でこれが何を指すかは未定義)の特徴分析を行うように要求
    • SA2のAI関連の検討はSA4の分析結果を踏まえて開始すべきとして、SAプレナリはSA4に対して分析結果を2026年5月にSA2に提供するよう要望

といった項目が主なトピックとして議論されました。

Rel-21の仕様検討スケジュールの議論はRAN/SA/CTプレナリ合同で実施しており、会場に収まりきらない程の参加者が集まっていました。

おわりに

今回は、3GPP RAN/SA/CTプレナリ#111会合の出張の様子をご紹介しました。

次回は、5月にカナダのモントリオールで開催されるSA4#136会合の様子をお伝えしたいと考えています。

チーム紹介

本記事は,NTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク基盤技術研究プロジェクト ノード処理基盤研究グループの RTC (Real-Time Commmunication) チームが執筆しています。 当チームでは,商用サービス開発とは独立した立場から,将来のRTCサービスを支える基盤技術の創出を目的としたコア研究として,RTC関連技術の研究開発および3GPPやCAMARA等における標準化活動に取り組んでいます。

本記事に関するお問い合わせは,下記アドレスまでご連絡ください。

お問い合わせ先メールアドレス