3GPP SA4#134会合 参加レポート

2026/01/16

Y.Inoue

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2025年11月17日から21日にかけて米国のダラスで開催された3GPP SA4#134会合に参加した際の様子についてご紹介します。


はじめに

こんにちは。井上です。

NS研のリアルタイムコミュニケーション(RTC)仕様の検討・標準化を担当し、2023年から3GPP SA4での標準化活動を行っています1

今回は、2025年11月17日から21日にかけて米国のダラスで開催された3GPP SA4#134会合に参加して参りましたので、その様子をご紹介します。

ダラスの様子

11月半ばの北米会合でしたが会合が開催されたダラスは北米でも南に位置するテキサス州にあり、暑すぎず寒すぎず過ごしやすい一週間でした。

高層ビルが立ち並びハイウェイなども近代的な一方で、日本ではあまり見かけない海外らしい建物(教会)も見かけます。

散策中に小腹がすいてスーパーに立ち寄ったのですが、昨今の経済情勢を受けてサンドイッチもサラダも購入をためらうような価格になっていました、、、

(2025年11月時点で1ドル=155円前後でしたので、約1500円のサンドイッチです。)

会場の様子

さて、肝心の会場ですが11月の3GPP会合は全てのWGが集まる一年を通して最大規模の会合ですので多くの参加者を収容する必要があります。

会場となったシェラトンホテルはダラスの市街地の中心部に位置し、高層の宿泊棟とカンファレンススペースを備える巨大なコンベンション施設です。

SA4はカンファレンスホール1階の会議室、および宿泊棟の4階と37階の会議室を使用して会議が開催されました。

SA4#134会合の様子

今回、私が参加したSA4#134会合はリリース20の検討アイテムを決定する節目の会合です。

提案中のRTC仕様検討アイテムの合意に向けて、気合を入れて会合に臨みました。

QUICベースRTC仕様検討(FS_Q4RTC_MED

現在、SA4のRTC仕様はWebRTCベースとなっています。

この検討はQUICベースのメディア配信プロトコルをRTC仕様に適用することで、WebRTCの課題解決やUXの向上を図るものです。

例えば、以下のような効果が期待されます。

  • QUICの特性を生かした低遅延メディア配信
  • 効率的なスケールアウト・ファンアウト
  • コンテンツ保護によるセキュアなメディア配信

NTTとしてRTCサービスの品質・性能向上は重要なミッションであり、是非とも合意させたい検討アイテムでした。

合意に向けては紆余曲折ありましたが、サポート企業と相談をしながら議論を重ね、なんとか合意にたどり着くことができました。

前記の通りNTTは積極的にこの検討に取り組みたいと考えており、私がTRラポータを務めます。

これから具体的な議論が始まりますが、まずはTRの骨子作成、そしてQUICベースメディア配信プロトコルの調査に着手していきます。

おわりに

今回は、3GPP SA4#134会合の出張の様子をご紹介しました。

次回はインドのゴアで開催されるSA4#135への参加を予定していますので、RTC関連の議論を中心に様子をお伝えできればと考えています。


チーム紹介

本記事は,NTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク基盤技術研究プロジェクト ノード処理基盤研究グループの RTC (Real-Time Commmunication) チームが執筆しています。 当チームでは,商用サービス開発とは独立した立場から,将来のRTCサービスを支える基盤技術の創出を目的としたコア研究として,RTC関連技術の研究開発および3GPPやCAMARA等における標準化活動に取り組んでいます。

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