オプティカルファイバアクセス技術として、1970年代に、ケーブルなどの布設工法、工事に関する技術が開発されました。また、これらの工事のために、さまざまな工事用車両、器具なども開発されました。
2000年代に入ると、NTTでは、光IPサービスの需要拡大に対応するため、大量の架空光ケーブルの構築を進めてきました。これに伴い、架空ケーブルを支える電柱等の架空構造物に対する荷重(ケーブル自重、風圧荷重など)が増加するため、従来以上に最適な設計・設備構築を行うことが、安全性を担保するうえで極めて重要となりました。
従来の下部支線(図)では、支線アンカの場合、施工は人力による打込式であるため硬質地盤では施工が困難であったり、支線ブロックの場合、ブロックを地中に埋め込むために大きく開削する必要があるため施工性はあまり良くないなどの問題がありました。
そこで、研究所では、硬質地盤の施工性向上を目的に、機械施工が可能な新たな下部支線として、硬質地盤に適した下部支線アンカを開発しました(2006年)。