電柱にケーブルを架渉する場合、電柱に加わる張力を平衡に保つよう上部支線ならびに下部支線を設置します。
従来、下部支線には支線アンカを一般的に用いていましたが、支線アンカは人力による打込式であるため硬質地盤での施工が困難でした。
そこで、アクセスサービスシステム研究所では、硬質地盤(硬質砂質土、礫・玉石混じり土、軟岩、まさ土、硬質粘性土)への適用をターゲットとして、新たな下部支線グローブアンカおよびグローブアンカLを開発しました(図)。
新たな下部支線は、穴掘建柱車を用いた機械施工での設置を可能とするため、アンカの抵抗板を一般的な穴掘建柱車の掘削穴(Φ450、mm)にそのまま収容可能な大きさとしました。
また従来の支線アンカおよび支線ブロックよりも軽量とし、硬質地盤において従来の支線アンカと比較して約75%の施工時間短縮を達成しました。