2026/01/16
K.Arai
2025年7月 Linux FoundationのCAMARAプロジェクトに加盟しました。
当社チームでは,GSMAと連携してNetwork API (NW-API) 仕様策定を行うLinux Foundationの「CAMARAプロジェクト」に2025年7月に正式加盟しました1。
本記事では,参画に至った背景と,加盟までの手続き(CCLA締結)についてご紹介します。
CAMARAプロジェクトは通信事業者のネットワーク機能をAPIとして活用しやすくするための仕様を,GitHub上でオープンに検討・整備しているプロジェクトです。
議論の場としてオンライン会議が公開されており,動向把握や意見交換の目的であれば,誰でも参加しやすい形で運営されています。
当初当社チームでは,リアルタイムコミュニケーション技術の周辺技術として,NW-APIのユースケースや技術仕様の方向性を把握するため,CAMARAの議論を継続的にウォッチし,オンライン会議にも参加してきました。
その過程で,CAMARAで検討されるコミュニケーションサービスAPIのサブグループでの議論に継続参加していたことから,リーダーより「Code Owner(コードオーナー)」としての関与についてお声がけいただいたことが,正式参画のきっかけとなりました。
主に参加しているサブグループでは,通信事業者以外が運用するアプリケーションサーバ経由で,端末内のアプリ―ケーションから電話番号を使用した音声・映像通信をできるようにするためのREST API仕様を検討しています。

さて,CAMARAの成果物である仕様は,GitHub上で作成・レビューされます。
そのため,仕様への提案やPull Request(PR)を通じた貢献を行うためには,Linux FoundationとのCCLA(Corporate Contributor License Agreement:オープンソース プロジェクトの主体とコードを提供する企業との間で締結される契約)の締結が必要となります。
Linux FoundationとCCLA締結の手続き経験がある方はそう多くはないと思います。
ただの事務手続きといえばそうなのですが,個人で締結するCLAとは異なり,関係部門・会社(法務・知財等)との調整が必要なのです。
契約書の条項としては,特許権・著作権・商標権の扱いが定められています。
そのため,知財・法務と連携し,貢献範囲と権利関係を確認し,各所と協議した上で締結しました。
特に権利関係に関しては,専門家が多くはない領域であり,大量の特許を1つ1つ問題ないことを慎重に確認する必要があり,調整も含めて締結まで約3カ月程度の期間を要しました…
当社チームでは,現在リアルタイムコミュニケーション領域をスコープとしたCAMARAでの仕様提案活動,及び関連ソフトウェア試作等に取り組んでいます。
標準仕様の詳細など,具体的な技術内容に関しては,別記事にて順次ご紹介していく予定です。
本記事は,NTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク基盤技術研究プロジェクト ノード処理基盤研究グループの RTC (Real-Time Commmunication) チームが執筆しています。 当チームでは,商用サービス開発とは独立した立場から,将来のRTCサービスを支える基盤技術の創出を目的としたコア研究として,RTC関連技術の研究開発および3GPPやCAMARA等における標準化活動に取り組んでいます。
本記事に関するお問い合わせは,下記アドレスまでご連絡ください。