NTT情報ネットワーク総合研究所は、本格版IOWN(Innovative Optical & Wireless Network)の実現に貢献します。 そのために"品質・信頼性の向上"、"柔軟性・サービス性の向上"、および"持続可能性の向上"の観点から、将来の情報社会基盤を支えるオペレーティングカンパニーとしての役割を考慮したテーマの研究開発を進めています。
品質・信頼性や柔軟性・サービス性の向上の観点では、IOWNの構成要素の一つであるAPN(All-Photonics Network)において、電気処理を極小化したPh-EX(Photonic Exchange)とPh-GW(Photonic Gateway)によって光パスの各種処理機能を実現するとともに、ユーザ要件に基づいてAPNを制御するコントローラの研究開発を推進し、光フルメッシュネットワークによってエンド・ツー・エンドで光パスを提供するための技術を創出します。また、無線通信においては、大容量化・低遅延化に加えて、無線環境の変化に追従したプロアクティブな無線制御技術や未踏領域へとカバレッジを拡張する要素技術の研究開発に取り組み、ユーザニーズに応え、迅速なサービス提供を実現します。その他にも、固定網と移動網の融合やアプリケーションサービスとユーザ端末がネットワーク上で連携したIOWN時代のネットワークアーキテクチャの確立や、大規模災害によるネットワークサービス影響の抑止と復旧時間短縮に向けた研究開発に取り組んでいます。
持続可能性の向上の観点では、サステナブルな社会インフラ事業の課題解決に取り組むとともに、社会が地球環境に与える影響を±ゼロにする技術や、地球環境の変化による影響を社会が受容できるようにする技術を研究開発し、お客さま・企業・社会の環境負荷低減に貢献します。
NTT情報ネットワーク総合研究所の研究成果はNTT事業会社のみならず、国内外の社会全般における情報通信サービスのさまざまなシーンで活用され、情報社会基盤を支えています。
研究開発担当役員
NTT情報ネットワーク総合研究所
所長 辻󠄀 ゆかり
コロナ禍におけるリモート会議の浸透や、昨今のクラウド・AI技術の普及により、通信は単に人と人、情報と人をつなぐのみならず、あらゆるモノ・コトも含めて最適かつナチュラルに結びつけるものとして、人々の社会生活に欠くべからざるものとなっています。さらに、今後の情報通信には、既存の産業構造の枠を越えた新たな価値を生み出し、社会全体の持続的な発展に貢献することが求められています。
NTT情報ネットワーク総合研究所ではこのような期待に応えるべく、本格版IOWNの実現に向け、IOWN時代のネットワークアーキテクチャを確立し、関係各所と連携してロードマップを策定するとともに、光パスをオンデマンドに利用可能とするためのノードやオペレーション、トランスポートネットワーク、アクセスネットワークの研究開発、及び環境負荷ゼロに資する革新的な環境エネルギー技術の研究開発を推進しています。
本総合研究所は、以下の3つの研究所で構成され、従来技術の限界および消費電力の壁を超えて、今後の社会を支えていく革新的な情報通信技術の研究開発を、国内外の研究者やビジネスパートナーとも連携しながら推進しています。
私たちは、豊かな社会を創るため、情報通信の可能性を最大限に活かした革新的技術を生み出し、実際に社会実装される道筋を描けるよう、日々の研究開発業務に誇りをもって取り組んでまいります。
NTT情報ネットワーク総合研究所の住所、地図、アクセス情報を掲載しています。
NTTグループの研究開発体制、NTT技術史料館パンフレットを掲載しています。