メディアとコミュニケーション

国際電話会議への参加を楽にする方法

~0.2~0.4秒の通信遅延が非母語者に及ぼす影響~

概要

非母語で多人数音声会議に参加することは,大変な困難を伴います.対面会議ではほぼ問題なく会議に参加し議論できていても,多人数音声会議になると,理解度が低減し,発言権を得ることが困難になってしまう人が大半です.このような状況が続くと,非母語者の多人数音声会議における存在感が急激に低下してしまいます.本研究では,電話会議中に非母語者が複数の高度な情報処理を並列に行わなければならない過負荷な状態に陥っていることに注目し,非母語者に付加的なリソースを与える試みを行いました.具体的には,非母語者にだけ母語者間の対話交替時に0.2~0.4秒の無音区間を人工的に付与することによって,非母語者の電話会議の参加に対する負担軽減を図りました.

ポスター


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資料一覧

  1. Yamashita, N., Echenique, A., Ishida, T., Hautasaari, A. "Lost in Transmittance: How Transmission Lag Enhances and Deteriorates Multilingual Collaboration," in Proc. CSCW'13, (pp. 923-934), 2013.
  2. 山下直美, エチェニーケアンディ, 葛岡英明・石田亨, ハウタサーリアリ, “国際電話会議の負担を軽減する手法の提案と評価” 情報処理学会論文誌, (to appear), 2013.

展示担当者

山下 直美
山下 直美
メディア情報研究部
高田 敏弘
高田 敏弘
メディア情報研究部
青柳 滋己
青柳 滋己
メディア情報研究部