キャビネットは、配線された光ケーブルの分岐個所に設置して、その中で光ファイバ接続を行う機器です。 | ||
1.地上設置型キャビネット(配線点)(1996) |
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配線点での心線接続、切替作業を地上で行えるようにした地上設置型キャビネットです。 |
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2.光コネクタキャビネットと光コネクタローゼット(2005)
FTTHの拡大に伴いユーザ宅内光配線工事のDIY化、工事の簡易化が強く望まれました。これらを実現する技術として、ケーブル曲げ半径の縮小化やケーブル外被把持技術により光ファイバ素線の取り扱いを不要とするケーブル外被把持型コネクタ(FAコネクタ)、光コネクタキャビネット、光コネクタローゼットを開発しました(図2)。
・光コネクタキャビネット
光コネクタキャビネットにおいて、接続点のFAコネクタ化により、作業性の向上、キャビネットの小型化(従体積比65%減)および保守性の向上を実現しました。
・光コネクタローゼット
光ローゼット内の接続点をFAコネクタ化することにより小型化(従体積比60%減)を図っています。光コネクタキャビネット同様に、光ファイバ心線の素線収納をなくすことができ、作業性が向上しました。
3.Dキャビネット(2008)
お客様ビル構内光配線向けに、MDF・IDF等の既存設備の空スペースを利用した「Dキャビネット」を開発しました(図3)。
開発に当たっては、設置時の光ファイバ心線接続との余長収納作業の短縮、故障発生時の切り分け作業の容易化、省スペース化のためのコネクタ化(FAコネクタソケットストレート)、取扱性を向上させたコード化(素線収容無し)、機能(成端・スプリッタ等)ごとのモジュール化(必要な物品を選択)などを図りました。
成端モジュールは、接続点のコネクタ化と素線作業を不要にするコード化により、光ファイバ素線の収納の必要がなくなり施工性が向上しました。その分岐数には4、8、32があり、FAもしくはSCコネクタ付きコードから選べます。