大村圭

Kei Ohmura
第三推進プロジェクト
研究主任
(2018年11月取材時点)

見出し難しいことだからこそ挑戦してみたい、
世の中で使われるものを生み出す研究。

大学院時代、インターンシップとして訪れたことがNTTとの出会いです。仮想化技術を使って信頼性の高いシステムを作る研究を進める部署で1か月を過ごすうちに、入社を希望するようになりました。“作るのが難しいと言われるシステムを作りたい”という夢が院生時代からありました。今は、IoT向けの基盤システムの研究開発を進めています。

センサやロボット、車といった様々な機器をIoT化し、インターネットに接続させて、処理を行なうことに対する需要は年々高まっています。その一方で、IoT化により様々な機器にソフトウェアが搭載され、それらを一元的に管理するためのシステムが求められています。遠隔でアップデートができるソフトの開発など、世の中で必要とされるものを開発するため、日々研究を重ねています。

大村圭

「考える」「試作」そしてまた「考える」
というプロセスを経て仲間とつくり上げる喜び。

大村圭

SICの役割は、研究だけで終わりません。最終的な目標は世の中で実際に使えるものをつくるところにありますが、ここに最大の難所が存在します。IoT化を進める上では常にインターネットにつながる状態が望ましいわけですが、インターネットに簡単に接続できない地域や、セキュリティの問題から常時接続が難しいケース、回線が細くて重たいデータを送れないなど、環境はそれぞれに異なります。ビジネスで使おうとする場合、こうした状況をクリアするため、技術で補えるものを開発していかなければなりません。

どうしたら問題をクリアすることができるのか、研究は、頭で考えPOC(Proof Of Concept)を行なうことの繰り返しです。研究者として嬉しいのは、SICがこのフェーズをとても大切にさせてくれることです。自分でじっくりと考える時間と環境にあずかれるのは、この研究所の良い所だと思います。

そして、このフェーズが終ると、ようやく実用化に向けて動きはじめます。ここからのフェーズはベンダー企業を含め、多くの人たちと共同で開発を進めていきます。世に出る技術を生み出せるのは、企業の研究所だからこその醍醐味です。意欲があれば、若いうちからチャレンジしていけるのも、NTTの研究所の特徴です。

在宅勤務とのミックスで
家族との時間も充実。

子どもが生まれてから頻繁に利用しているのが在宅勤務制度です。申請すると月に8日の在宅勤務が可能です。会社から支給されたパソコンを使えば、自席のデータにいつでもアクセスすることができるため、場所と時間に縛られない働き方が可能です。在宅勤務の日、私の場合は、朝は早めに起きて子どもと一緒にごはんを食べ、7時には働きはじめます。12時~13時は妻や下の子どもとお昼を食べ、午後からは午前中に考えたことを電話会議などで共有、残業しないと決めている時は15時半か16時には終業し、子どもと公園へでかけます。途中、中抜けもできるので、妻が忙しくしている時には上の子の幼稚園の送迎を自分が担当することもあります。こうして家族と過ごせることが最高のリフレッシュとなるので、仕事に戻った後はまたスッキリとした気持ちで打ち込むことができています。

ソフトウェアを軸に、基礎研究から応用まで、様々な分野の研究者が在籍するSICには本当に多くの活躍の場が用意されています。在宅勤務や裁量労働制など、働き方に対する制度も充実、最高のパフォーマンスを上げるだけの環境がここには揃っていると感じています。是非、多くの人達と新しい未来のソリューションを作り上げていきたいです。

Profile

大村圭

大村圭

Kei Ohmura
第三推進プロジェクト
研究主任

経歴

2009年

  • 日本電信電話株式会社

入社以来、仮想化技術に関する研究開発やクラウドサービスの商用開発を担当。
現在は、OSSを活用したIoTプラットフォームの研究開発に従事。

主な研究論文など