更新日:2023/11/30

    人や設備を落雷から守ると共に、雷エネルギーを利用します落雷制御・充電技術NTT宇宙環境エネルギー研究所

    概要

    気象の極端化に伴う多雷化時代を見据え、雷を制御し、人や設備への落雷被害をなくす技術を研究しています。ドローンを利用して落雷を安全な場所に導く技術や、落雷自体を未然に防ぐ技術の開発をめざします。さらに、雷エネルギー取得・利用についても研究し、雷エネルギーのみで自律動作する雷制御システムをめざします。

    背景・従来課題

    落雷は、通信・電力を始めとする様々なインフラに重大な被害を与えます。今後落雷数が増加するとの予想もあり、レジリエントなスマートシティ構築に際してはその対策が不可欠です。NTTでは、従来は雷が落ちることを前提に、その被害をどう軽減するかという視点で、通信ビルや通信装置に様々な対策を施してきました。しかしながら、スマートシティのように広いエリアの建物や装置類に漏れなく対策を施すことは困難であり、また膨大なコストがかかります。そこで、視点を大きく飛躍させ、重要インフラや人への落雷そのものをなくす研究を進めています。

    本技術のアドバンテージ

    • 雷雲に合わせてドローンを移動させることにより、少ないドローン台数で広いエリアを落雷から守ります。
    • 落雷位置予測に基づきドローンを最適配置することで、⾼精度に雷を捕捉します。
    • 落雷エネルギーを取得し、システムの運転電力として利用します。

    利用シーン

    • 通信・電力・交通といった重要インフラへの落雷被害防止
    • 屋外イベントや屋外競技などにおける人や設備への落雷被害防止

    解説図表

    担当部署

    NTT宇宙環境エネルギー研究所 レジリエント環境適応研究プロジェクト

    あくなきチャレンジ

    NTT宇宙環境エネルギー研究所では、社会課題の解決に向け、エネルギー、環境分野をはじめとして、情報科学、人文系、社会科学系を含め多様な人材を募集しています。

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