更新日:2025/09/29

極端気象予測技術NTT宇宙環境エネルギー研究所

目次

概要

地球環境の変化にプロアクティブかつ、しなやかに適応するため、海域における広域の現場観測データを活用した極端現象のシミュレーションにより、高速・高精度な極端気象予測の実現をめざします。
「極端気象予測技術」は、現場観測データとシミュレーションを組み合わせ、台風や線状降水帯といった極端気象を再現することで、高精度な極端気象予測を可能にする技術です。

背景・従来課題

地球温暖化の影響により、極端気象はさらに大きな被害をもたらす可能性が指摘されています。
こうした被害を軽減するためには、現在では取得が不十分な海域の現場観測データを活用した、高精度な予測が不可欠です。
そのため、リアルタイムかつ多地点の現場観測データを効率的に収集し、効果的に活用する技術やしくみが必要です。

本技術のアドバンテージ

  • ユースケースに合わせた粒度やリードタイムで、高精度な予測情報を提供します。
  • 仮想環境で観測網を構築し、観測機器の配置や移動経路を変えてその観測データの効果を仮想的に試算することで、実際の観測機器の運用を効率化します。
  • 雲などの影響で衛星観測が困難な極端気象の現場観測データを、正確な位置情報とともにシミュレーションへ反映し、予測精度を高めます。
  • 大気と海洋の物理現象を同時に捉えた現場観測データから相互作用を明らかにし、その知見を予測モデルの改善に活かすことで、予測精度を高めます。
  • 過去データを学習したAIを活用することで、物理モデルによる膨大な計算を省き、予測を高速化します。さらに、ユースケースに合わせたデータを学習することで、予測精度を高めます。

利用シーン

  • ダムの事前放流、鉄道や道路の計画的封鎖といった重要なインフラの運用判断に、予測情報を活用し、被害の未然防止や最小化を図ります。
  • 河川洪水や土砂崩れのリスクに応じて、住民に対する早期の避難勧告や情報提供を行い、地域の安全確保と災害対応力の向上に貢献します。
  • 現場観測によって得られたデータや予測に有効な情報を、様々な予測機関に提供し、全国的な極端気象予測の精度向上に貢献します。

解説図表

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担当部署

宇宙環境エネルギー研究所 レジリエント環境適応研究プロジェクト

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