更新日:2021/12/17
ホワイトボックススイッチへNTT製の装置制御ソフトウェア(NetworkOS:NOS)をインプリメントし、キャリアネットワークの柔軟な構築を可能とします。
装置制御ソフトウェアに関して複数の選択肢を持つ、汎用的な転送チップを具備する装置“ホワイトボックススイッチ”に対し、NTTではキャリア向けの内製NOS “Beluganos” を開発しています。
Beluganosの適用により製品サイクルが早い汎用的なハードウェアへ選択肢を拡大することでコスト効果を出しつつ、転送容量の迅速な拡大対応や、新たなビジネスや運用改善のための独自機能を容易・迅速に追加可能とするなど、多様なサービスを支える通信ネットワーク基盤の継続的な発展を可能とします。
本技術は、NTT内外の数々の実証実験での動作実績を踏まえ、現在は事業会社と商用化に向けた具体的な検討を進めております。
近年、データセンター等において汎用的なネットワーク装置の市場が拡大しています。特に専用の制御ソフトウェアを持たない ”ホワイトボックススイッチ” の市場が広がり、利用ソフトウェアに対して装置選択肢が拡大しています。これにより、ニーズに合わせたソフトウェア・ハードウェアの選択によるネットワーク構築の実現や、コスト削減等のメリットが期待されています。
一方、従来のキャリアネットワークは、ハードウェア・ソフトウェア一体型の装置で構成されてきました。理由は、キャリア独自の機能に対応するためには、その機能を具備した専用の製品が必要不可欠となっていたためです。
本取り組みではこれまでの状況を打開し、幅広い装置選択肢を持ちながらキャリアとしての機能を具備する通信装置用ソフトウェアを世界に先駆けて開発しソースコードをオープン化してきました。ホワイトボックススイッチをNTTサポートのソフトウェアと組み合わせキャリア商用網や社内網へ適用することを目指します。
NTTネットワークイノベーションセンタ トランスポートシステムプロジェクト