更新日:2019/05/01
小宮山 真実(こみやま まこと)/ 小矢 英毅(こや ひでたか)/ 中島 一(なかじま はじめ)/ 片岡 明(かたおか あきら)/ 増田 健(ますだ たけし)
NTTアクセスサービスシステム研究所
「働き方改革」というキーワードの下、RPA(Robotic Process Au-to-ma-tion)*製品による業務の自動化が急速に進められています。しかし、人の判断が含まれる業務(非定型業務)に対しては、RPAによる全自動化は難しいのが現状です。
NTTアクセスサービスシステム研究所では、NTTグループのさらなるネットワーク運用の高度化、デジタルトランスフォーメーション(DX)のため、業務効率化を目的とした業務ナビゲーション技術の研究・開発に取り組んできました(1)。非定型業務に対して、システム改造をすることなく、操作手順やノウハウなどの情報を操作画面上に直接表示することでユーザの操作や判断を支援するアノテーション技術により、効率化を実現してきました。
さらなる業務効率化のニーズにこたえるため、Webシステムに特化することにより処理負荷の軽減を図り、ユーザの操作や業務、習熟度に合わせて柔軟な情報表示ができる進化したアノテーション(高度アノテーション付与技術)と、操作画面上にさまざまな機能を持った部品(例:自動投入ボタン、CSVインポート・エクスポートボタンなど)を付与することでユーザの操作の自動化や簡易化を実現するUI(User Interface)拡張技術を開発しました。
本技術は、従来のアノテーション技術(2)同様に、あらかじめ設定した表示ルールに基づき、操作画面上にアノテーション(アイコンとメッセージ)を表示する技術です(図1)。
本技術の特徴として、アノテーションの表示位置を特定する際にWebシステムのHTML情報を利用するオブジェクトマッチング方式を採用し、端末負荷の軽減を実現しています。オブジェクトマッチング方式では、ユーザが入力した値や画面に表示されている値を取得でき、その値に従って表示するアノテーションを切り替えることが可能です。さらにユーザの行う業務や習熟度により適切なアノテーションを選択し、表示させることもできます。
本技術はNTTテクノクロスから「BizFront/アノテーション Pro」として製品化されています(3)。
本技術は、高度アノテーション付与技術と同様にオブジェクトマッチング方式を採用し、対象システムを改造することなく、操作画面上にユーザの操作を軽減する任意の部品(ボタン、プルダウン、テキストボックスなど)を追加することで、ユーザの使いやすい操作画面を実現します(図1)。…