更新日:2018/11/01

    三菱重工との新たな価値創造とその活用に向けた取り組み
    NTT研究企画部門
    NTTデータ

    NTT技術ジャーナル2018年11月号:特集「B2B2Xパートナーとのコラボレーションによる新たな価値創造」より

    進藤 勝志(しんどう かつし)†1/ 吉田 佐智男(よしだ さちお)†2/ 長竹 幸輝(ながたけ ゆきてる)†1/ 山口 卓也(やまぐち たくや)†1

    NTT研究企画部門†1/ NTTデータ†2

    「社会インフラ×ICT」に関する研究開発連携の取り組み

    NTTと三菱重工業株式会社(三菱重工)は、2014年4月より新たな価値創造をめざすことを目的に、3つのテーマで研究開発連携を開始しました(1)(図1)。

    図1 社会インフラ×ICTによる新たな価値創出
    図1 社会インフラ×ICTによる新たな価値創出

    (1) 光ファイバ・センサ分野
    NTTが通信分野で培った光ファイバやレーザ技術および電波の計測技術、さらに生体情報計測技術などを活用し、三菱重工の製品の保守運用や製造現場等への適用可能性を検討。
    (2) ビッグデータ分野
    三菱重工の製品の稼動状況や、コールセンタにおけるお客さまの声などのビッグデータを対象に、NTTのビッグデータ処理・分析技術の適用可能性を検討。
    (3) AR・メディア処理分野
    三菱重工の国内外の工場や現地工事現場などにおけるサポート者と作業者との遠隔コミュニケーションや作業効率向上に対して、NTTのAR(Augmented Reality)技術や映像・音声等のメディア処理技術の適用可能性を検討。
    2018年9月時点では、3つの研究開発連携分野と新たな取り組みとして2016年3月にセキュリティ分野を立ち上げ4つのコラボレーション分野に取り組んでいます。
    (4) セキュリティ分野
    三菱重工が防衛・宇宙分野で培った高い信頼性・安全性を獲得した制御技術とNTTの最先端のセキュリティ技術を組み合わせた制御システム向けのセキュリティ技術の検討。
    本稿では、研究開発連携のテーマである「光ファイバ・センサ分野」として、NTTの光ファイバ技術と三菱重工の高出力レーザ加工技術の融合により、高出力シングルモードレーザ光を加工に適した品質を維持したまま、業界の常識を超えた長い距離にわたり伝送することを可能にする技術の研究開発の取り組み(2)と、新たなコラボレーションである「セキュリティ分野」として、制御システム向けサイバーセキュリティ技術「InteRSePT®*1の概要と商用化に向けた取り組み(3)~(5)について紹介します。

    1. *1InteRSePT®:三菱重工の登録商標。総合的な制御システムセキュリティソリューション。

    加工用高品質レーザの光ファイバ伝送技術に関する共同研究

    情報・通信分野から製造分野への展開

    光ファイバは今日の情報通信に欠かせない存在として世界中に普及していますが、光ファイバの用途は内視鏡やジャイロをはじめ、加工用レーザ光の伝送など多岐にわたります。…

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