更新日:2025/09/29

クラウド-オンプレミス統合環境運用型トラヒック監視システムNTTデバイスイノベーションセンタ

目次

概要

オンプレミスネットワークとクラウドネットワークを組み合わせたクラウド-オンプレミス統合環境(ハイブリッドクラウド)において、それぞれのネットワークのトラヒック状況をリアルタイムに監視するプローブと、それらの結果を集約し、一括管理・可視化するコントローラから構成されるトラヒック監視システムを実現しました。これにより、従来システムでは困難であったハイブリッドクラウド環境下における障害発生時の問題特定を効率的に行うことができます。

背景・従来課題

急速に変化するサービスに対応可能なクラウド基盤を使いつつ、機密情報は堅牢なオンプレミスネットワークに保存できる、ハイブリッドクラウドの需要が高まっています。ハイブリッドクラウド上でネットワークサービスを提供することで、サービス提供者は迅速かつ柔軟にサービス構築・拡大ができるようになります。一方、複数のネットワークをまたいだインフラとなるため、運用が複雑化し、機器やサービスの設定変更に伴う影響範囲の特定や、障害発生時にいずれのネットワークで障害が発生したのか、その特定が難しいという課題があります。

本技術のアドバンテージ

  • ミラーリングしたトラヒックを監視することで、主信号系に影響なく、トラヒック状況をリアルタイムに可視化
  • 柔軟なパケット処理技術により、オンプレミス・クラウド環境でそれぞれ異なる種別のパケットが流れていても、一括監視が可能
  • 2プローブ間のレイテンシ(latency:遅延時間)計測技術により、ハイブリッドクラウド内のレイテンシ増大箇所を特定可能
  • ユーザが指定するフローのパケットキャプチャのみならず、バースト発生や外部装置からのAPI(Application Programming Interface)をトリガとしたスマートなパケットキャプチャ機能を実現

利用シーン

  • 本システムを用いたハイブリッドクラウドネットワークの常時監視による保守運用
  • 障害発生時の再現検証などでのスポット利用
  • セキュリティ装置などの外部装置との連携利用による、より高度な障害解析

解説図表

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用語解説

オンプレミス(on-premises)
ソフトウェア・ハードウェアを自社で保有・管理し、システムを自前で構築・運用する従来型のシステムの利用形態。本記事では、クラウドと区別するために使用している。
パケットキャプチャ(packet capture)
通信ネットワークや回線を流れるデータ(packet:パケット)を捕獲(capture)して、内容の表示や解析、集計などを行えるようにすること。
カプセリング
通信ネットワークや回線を流れるデータ(packet:パケット)を、通常の通信で使うプロトコルとは別のもので包んだりすること。

担当部署

デバイスイノベーションセンタ コンピューティングデバイスプロジェクト

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