概要
2014年12月に3GPPで新たに完成した音声と音響信号の圧縮符号化技術です。NTT、NTT DOCOMOを含む世界の有力12機関の共同提案方式が、世界のVoLTE (Voice over Long Term Evolution)向け音声符号化としての要求条件を満たすことが確認され、世界のVoLTEに使われています。
背景・従来課題
携帯電話の音質は帯域が狭く、音楽の入力での劣化が目立っていました。
本技術のアドバンテージ
- 広範囲の帯域、ビットレートに対応し、各条件でほぼ最高品質
- 各機関からの様々な新規考案技術と膨大な主観評価による低ビットレートかつ低遅延での音声音響品質の改善
- NTT、 NTTドコモ、それぞれの得意分野で高性能化に貢献
- 信号分析技術による多様な種類の音源への音質改善
- 調波モデル等による楽音信号の音質改善
- 帯域拡張技術による超広帯域信号の音質改善
- LTEに最適化されたフレーム消失復元処理による音質改善
利用シーン
- 日本の4G以降のほぼすべての携帯電話をはじめ、世界中のVoLTEで使われています。
- FMC (Fixed Mobile Convergence)で共通に使われそうです。
解説図表
技術解説
NTTドコモをはじめとする国内外の通信会社で利用されています。
用語解説
3GPP
移動体通信にかかわる国際標準化団体
担当部署
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 メディア情報研究部