更新日:2022/01/21
非対称振動で引っ張る⼒を伝える「ぶるなび3」で実現した装置の⼩型化技術に加え、さらに力覚伝達効率を上げる技術や多自由度の力覚を生成する技術を新たに開発し、「ぶるなび4」を実現しました。バッテリーも一体化してケーブルをなくすこともでき、さまざまな実現形態に応じて形を組み立てることも可能です。これまでに、スマートフォンにシェルとして装着するシェルフォース型や、6自由度の力覚生成を実現するキュービック型、手にすっぽり収まり指でつまむフィンガーフォース型などが実現されています。これにより、⼒覚提⽰が望まれるバーチャルリアリティや経路案内、ゲームインタフェースなどの実際のシーンで利用できる可能性が高くなり、従来広く利⽤されてきた「視覚」「聴覚」に加え、第3のコミュニケーション情報を与える⼿段として広く使われることが期待できます。
私たちの周りには、「⾒る」あるいは「聞く」ようにデザインされた情報インタフェースがあふれています。実空間の中で⼈と外界、あるいは⼈同⼠が物理的なインタラクションするときには、押す・引く・触れる際に得られる⾝体感覚も⼤切な情報を与えてくれます。しかし従来、それらの感覚を伝えるインタフェースは、遠隔操作ロボットや特殊な装置を備えたものに限られていました。外界から⼈の⼿を引っ張るためには、外界に固定された装置に⼿を物理的に接続するか、電磁⼒や空気圧など外部と⾮接続でも⼒を与えられる装置をつける必要があります。また、⾮接続であっても外部に装置が必要であり、これら従来⽅式の装置では、携帯端末などと⼀緒に⼿軽に使うことはできません。このような⽅法に対して、これまでNTTでは錯覚を利⽤した引っ張られる感覚を⽣ずる⽅法や装置の研究をしてきました。「ぶるなび3」で大幅な小型化を実現しましたが、様々な応用のためには、バッテリーの搭載や、スマホなどの端末への装着、様々な方向への力覚の生成などの実現が必要でした。

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部