更新日:2024/09/05

NTNのサービス品質を向上するルート制御技術アクセスサービスシステム研究所

目次

概要

静止軌道衛星、低軌道衛星および高高度プラットフォーム(HAPS:High Altitude Platform Station)から構成される非地上ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)向けのトラヒック伝送ルート制御技術により、NTNを利用したモバイル通信のサービス品質向上を実現します。

背景・従来課題

IOWN宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想では、NTNを利用したモバイル通信の超カバレッジ化をめざしています。HAPSフィーダリンクの周波数(38GHz帯)は降雨減衰量が大きく、気象条件により通信不可となるためトラヒック転送により可用性を向上します。このとき、NTNはルート毎に異なる遅延時間および変動するスループット特性があるため、サービスを考慮して転送ルートを選択しないとサービス品質が劣化します。

本技術のアドバンテージ

  • 衛星とHAPSの特徴(通信リンクの伝送容量、遅延)および、サービス毎の要求QoS(Quality of Service)を考慮してトラヒックの転送ルートを決定します。

利用シーン

  • Beyond 5G/6G時代におけるNTNを介したモバイル通信サービス

解説図表

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技術解説

本技術では、全てのトラヒック転送ルート候補についてルートに含まれる通信リンクのコスト値を算出し、その合計が最小なものを転送ルートとして選択します。NTNには降雨などの影響で通信リンクのスループットが変動する、また、遅延時間が通信リンクにより大きく異なるという特徴があります。コスト値は、これらを考慮し、通信リンクのスループットおよび混雑度(通信リンク内のトラヒック流量がどの程度であるかを示す指標)と遅延時間から算出します。また、サービスの要求QoSに応じた適切なルートを選択するため、スループットと遅延時間の各ファクタに要求QoSに応じたウエイトを乗算します。コスト値の算出に必要な情報はNTNコントローラに集約し、NTNコントローラがコスト値を算出します。これにより、NTNにおけるサービス毎の適切なルート選択を実現します。

用語解説

HAPS
成層圏から無線通信サービスを提供するプラットフォーム(無人航空機、飛行船など)
フィーダリンク
衛星・HAPSと地上基地局を接続する無線通信リンク

担当部署

アクセスサービスシステム研究所 無線エントランスプロジェクト

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