更新日:2023/10/31
多段ループ型光アクセス網は、6G/IOWN時代に向けて提案された新たな配線形態のため、設計に稼働がかかる、設計者のスキルに依存するという問題が想定されます。そこで、新たな配線形態を用いたグランドデザイン(設備計画/設計業務)を効率的に行うための設計アシスト技術を確立しました。
多段ループ型光アクセス網は、6G/IOWN時代に向けて2021年に提案された配線形態であり、理論的な設計指標を確立しました。しかし、実設備環境へ設計する場合、複数の設計指標を確認しながら候補を絞り込む設計スキルや時間を要するといった問題が想定されます。さらに、適用候補エリアの設備設計や投資シミュレーションを効率的に行う必要があります。

従来のスター型配線設計は、FTTHの需要数・発生場所が明確であり、メタル時代からの配線区画に基づいた設計であるため、設備量やルートはほぼ一意に決定されます。一方、多段ループ型光アクセス網の設計では、需要数や場所が不確実であること、新たな配線区画の設定が必要となることから、区画候補およびループルートが複数存在します。そのため、候補を絞り込む設計スキルや時間を要するといった問題がありました。さらに、多段ループ設計において、既設光ケーブル活用を考慮した場合、設計期間はさらに長期化します。
そこで、本支援技術は、独自に考案したアルゴリズムにより、有スキル者と同等の設計品質を確保しながら最適なケーブルルートを設計可能とします。さらに、既設空きおよび必要設備リソースの突合により既設活用可能区間の自動判定も可能としました。
NTTアクセスサービスシステム研究所 アクセス運用プロジェクト