更新日:2023/10/31

    開発不要!既存システムを自分達で賢く便利に!!UI拡張技術NTTアクセスサービスシステム研究所

    概要

    UI(User Interface)拡張技術は、既存のWebシステムを追加開発することなく、操作の簡易化や自動化などの機能を持つUI(拡張UIと呼称)をシステム画面に追加する技術です。オペレータはシステム画面に追加された拡張UIを用いてシステムを操作することで、システムの操作量や、操作に必要な判断を減らして効率的に業務を行うことができます。また、クライアントサイドでオペレータ/システム連携を容易に実現する高度化機能も追加されました。

    背景・従来課題

    昨今の急速なビジネス環境の変化、および経営方針に応じて、組織の役割や業務をダイナミックに変革していくためには、システム開発が不可欠です。一方で、システム改修を変化に都度追従させることは、時間およびコストを要するため困難であり、柔軟性と迅速性を補完する新たな実現手段として、デジタルトランスフォーメーション(DX)が注目されています。その中でもオペレータをソフトウェアロボットに置き換えて業務を自動化するRPA(Robotic Process Automation)の普及が進んでいます。しかし、ネットワーク障害の切り分け業務のような人の高度な判断によるシステム操作を伴う業務はロボットへの置き換えが難しくRPAの適用が困難でした。

    本技術のアドバンテージ

    • 既存のWeb系システムの入力/操作画面をシステム開発不要でカスタマイズできます。
    • ビジュアルプログラミングの採用により、プログラマでない方でも短期間で技術を習得できます。
    • 複数のシステムやオペレータ間のデータ流通や、RPA等の外部アプリケーションとの連携ができます。

    利用シーン

    • 【コマンド投入の簡易化】これまで手入力で投入していたオーダ投入を”後付け”でプルダウンのリスト化へカスタマイズ!
    • 【複雑な入力ルールの整合性チェック】基幹システムや市販システムへ”現場”の実情に即したチェック機能や入力補助機能を後付け!しかも現場で構築可能!
    • 【システム間のデータ流通】複数システムに跨ったデータ参照、修正、投入、反映も1度の入力でOK!

    解説図表

    技術解説

    UI拡張技術は、操作の簡易化や自動化などの機能を持つ拡張UIをシステム画面に追加する技術です。オペレータはシステム画面に追加された拡張UIを用いてシステムを操作することで、システムの操作量や、操作に必要な判断を減らして効率的に業務を行うことができます(図1.)。この拡張UIの種類は豊富にあり、自由に設定可能です。
    例えば、定型文の自動入力の機能や、運用ルールに沿った入力内容のチェック機能など、様々な機能を持った拡張UIをシステム画面に追加できます。このような拡張UIを、システムの開発側ではなく利用側で設定し、日頃より利用しているシステムに適用して、自分達の業務に合わせてシステムを賢く/使いやすくすることができるのが本技術の最大の特徴となっています。
    UI拡張技術により、①RPA適用が困難な業務の生産性向上、②軽微な機能追加要望の実現にUI拡張を用いることでシステム開発費の削減、③SaaS(Software as a Service:必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア)やお客様から運用を預かっているシステムなど改造が難しいシステムに対してUI拡張を適用することで、運用性能を上げて他社と差別化を図るなど、様々な応用が期待できます。

    UI拡張技術は主に「オーバーレイ表示技術」(図2.)と「エンドユーザ設定技術」(図3.)から構成されています。
    ■「オーバーレイ表示技術」は 改造不要でWebシステムの画面に拡張UIを追加し、元のシステムと一体的に表示します。本技術により、これまでのシステム開発とは全く異なるアプローチで、短期・低コストでの既存システムへの機能追加を実現できます。

    ■「エンドユーザ設定技術」は システム開発経験のない方から、経験豊富な有スキル者まで、各々のスキルレベルに合わせて拡張UIをカスタマイズできます。本技術が提供する「部品指定エディタ」および「動作設定エディタ」の2つのエディタを用いることで、システム開発における機能追加に相当する作業を、様々なユーザが簡易に実践できるようになります。

    次に高度化機能ではUI拡張技術をベースとしており、従来は難しかったシステム間の連携やユーザ間の連携、RPA等のローカルアプリとの連携を「ユーザ自身で」構築できることが特徴となっています。この特徴を支える技術として「連携基盤技術」、「連携設定技術」が挙げられます。
    ■「連携基盤技術」(図4.)は連携先のインタフェース(IF)や、流通データ形式の差分を吸収・抽象化し、システム間を接続することで、統一的な制御で処理を可能とする技術です。これにより様々なシステム、ファイル、外部アプリケーションとの連携を実現できます。

    ■「連携設定技術」は エンドユーザ設定技術(図3.)を連携基盤技術へ適用することで、従来は高度な知識やスキルが必要であったシステム間の連携をシンプルなビジュアルプログラミングで構築することができます。

    担当部署

    NTTアクセスサービスシステム研究所 アクセスオペレーションプロジェクト

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