更新日:2021/12/17

    ワイヤレスシステムにおける電波伝搬上の課題を抽出/解決電波伝搬測定・モデル化技術NTTアクセスサービスシステム研究所

    概要

    無線通信システムでは、その開発やサービス提供時の置局設計に、実環境における電波伝搬特性の情報が必要不可欠です。
    効率的なシステム開発、迅速なワイヤレス事業の導入に向け、当グループでは広帯域MIMO伝搬測定装置などを開発し、実環境での伝搬上の課題抽出および解決を行っています。
    また、将来の無線アクセスで注目されている高周波数帯の電波伝搬特性についても、多周波数での電波伝搬特性を取得可能な測定装置を開発し、広範な周波数特性の測定・モデル化を行っています。

    背景・従来課題

    無線通信システムにおいては、近年、MIMO(Multi-Input Multi-Output)システムの実用化が行われています。MIMOシステムの大きな特徴の一つとして、送受信に複数のアンテナを使用することで、データ伝送速度の向上や無線ゾーンの拡大を可能にすることが上げられます。この様なシステムにおいて最適なシステム設計を行なうためには、複数の送受信アンテナ間の瞬時広帯域電波伝搬特性を取得する必要がありますが、近年開拓が進められているミリ波帯やテラヘルツ帯などの高周波数帯電波伝搬特性についてはモデル化検討を推進していく必要があります。

    本技術のアドバンテージ

    • 無線通信システム開発における電波伝搬特性の把握とモデル化
    • 無線通信サービス提供後の電波伝搬上の不具合調査
    • 新規無線通信サービス実現に向けた電波伝搬上の問題点の抽出と問題解決へ向けたコンサルティング
    • 広帯域MIMO伝搬測定装置

    利用シーン

    • 置局設計、無線通信方式の特性評価

    解説図表

    技術解説

    電波伝搬技術は、電波伝搬測定装置の開発のみならず、得られた電波伝搬特性を解析する技術者の経験やスキルが大きなウェイトを占める技術分野でもあります。
    当グループでは、開発したMIMO伝搬測定装置などを用い、サービスインが想定される屋内外の実環境に対する伝搬調査、課題抽出および解決を行なっています。
    無線通信システムの事業導入時には、電波伝搬特性に即した効率の良い基地局の設置法や回線設計法に関するコンサルティング、初期のシステム不具合時の電波伝搬診断等への迅速な対応等が必要不可欠です。
    特に近年は、電車内や航空機内で無線LANサービスが開始される等、無線LANを代表とするブロードバンド無線通信の適用領域がどんどん広がりを見せつつあります。
    また、60GHz帯を用いた無線LANサービスや、5Gなどで適用される高周波数帯を用いた携帯電話システムが世界的に実現されるなど、利用される周波数もますます高い領域が含まれつつあります。
    無線通信では、環境や周波数が変化することで電波伝搬特性が変化し、それにより伝送特性が大きく影響を受けます。安定したサービスを可能とするため、本グループが開発・所有する各種電波伝搬測定装置と長年培われた電波伝搬特性の検討スキルを駆使し、早期に電波伝搬上の課題を抽出、解決することで、無線通信システムの実用化に貢献しています。

    担当部署

    NTTアクセスサービスシステム研究所 無線アクセスプロジェクト

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