通常、1本の光ファイバに対して1種類の波長を通してデータの送信を行ないますが、前回紹介したWDM(Wavelength Division Multiplex)=波長分割多重技術を使用すると、複数の波長の光を1本の光ファイバに通すことができるため、データの送信量は複数波長の数分だけ倍増することになります。
現在、稼動中のシステムでは最大64の波長の異なる光をまとめて通す事ができます。つまり、同じ1本の光ファイバを利用しても、この技術を使った場合は1種類の波長を通す場合に比べて64倍のデータを送信できる事になります。
このWDMの実現するために複数の波長の光をまとめ、またその光を分ける機器である光合波・分波器が重要な部品と紹介しましたが、この部品には薄膜フィルターを利用したものと光導波路利用したものがあります。
NTTでは「光スイッチ」として紹介した「平面導波路型光スイッチ」でも用いられている平面光導波回路技術を活かして、アレイ導波路回折格子(Arrayed Waveguide Grating)=AWGを開発しています。
「平面光導波回路」とはシリコン基板上に光ファイバの材料である石英ガラスを平面状に積層させて、光の通り道であるコア部と光を閉じ込めるためのクラッド部分を作って光を通す(導波する)ものですが、その光を通す道(導波路)の数や形(パターン)を変えることによって複数の波長の光をまとめたり分けたりする機能を実現します。
