ライフアシストプロジェクト

光通信デバイス開発で培った技術をベースに医療・ヘルスケア・環境分野での革新的なハードウエアの創出を目指しています。これにより、私たちは社会的な課題に先行的に取り組み、健康で安心な、そしてより豊かな生活の実現に貢献していきます。

①センシング・メンテナンスの世界を変革するサステイナブル技術

NTT研究所が蓄積してきた光通信デバイス技術を用いて、安全・安心かつサステイナブルな社会の実現に寄与する材料技術/レーザ技術の応用に取り組んでいます。
流通トレーサビリティの評価手法にレーザ光を使った安定同位体比測定という科学的測定手法を適用することや、ハイパワレーザ光を使ったインフラメンテナンス用ツール開発によってインフラ維持管理業務の効率化を図ることなど、安心・安全でサステイナブルな社会実現のために通信デバイス開発で培った材料分析/レーザ技術の応用開発を進めています。

センシング・メンテナンスの世界を変革するサステイナブル技術
1.ガスセンシング技術 2.レーザ加工技術 3.塗装評価技術

(1)ガスセンシング技術

NTTの保有する分析技術を、高級繊維原料の1つであるカシミヤの科学的原産地推定方法として活用することを目指した検証実験に取り組んでいます。具体的には、NTTが開発した長波長半導体レーザ光源を使った分析装置を利用してカシミヤに含まれる元素の安定同位体比を評価し、産地情報(地理情報や、飼育情報含む)と関連付けて蓄積された安定同位体比データと照合することで産地推定することの有効性について実験検証を行っています。
カシミヤ原産国では、消費者へ安心して高品質な製品を供給するだけでなく、生産地のブランド化による生産者保護につながるトレーサビリティが確保された管理体制作りが望まれており、その課題解決に向けた応用となることを目指しています。

(1)ガスセンシング技術

(2)レーザ加工技術

通信デバイス/通信装置の研究開発で培った技術を通信以外の分野で活用することを目指した応用開発に取り組んでいます。
ものづくりの現場ではハイパワレーザの導入が様々な用途で進んでいます。製造現場の更なる変革に向けてレーザ装置の小型化、高性能化、低コスト化が期待されています。本プロジェクトでは、我々が蓄積してきたレーザビームを制御する技術をハイパワレーザ応用に展開し、通信設備のメンテナンスに利用可能な装置開発に取り組んでいます。

(2)レーザ加工技術

(3)塗料評価技術

ライフラインの1つである通信サービスを安全・安心に提供していくために、通信設備の維持管理はとても重要です。
NTTグループでは膨大な数の無線鉄塔を保有しており、塗装により腐食劣化を防いでいます。長寿命な塗装仕様を採用することで塗り替え間隔を長期化し、ライフサイクルコストの低減を図ることは鉄塔設備数と相まって設備維持管理業務の効率化に向けて非常に重要です。そこで、我々は長寿命な塗料を短時間で正確に選別できる新たな腐食促進試験法を開発するとともに、塗料メーカと協力して、その試験をクリアすることができる、長寿命かつ低コスト・省工程な塗装仕様も開発しました。このように、我々は材料分析・評価技術を活かして通信設備の効率的な運用に寄与する技術開発に取り組んでいます。

(3)塗料評価技術

②ウェアラブル生体センサ応用(hitoe®×IoTゲート)

高齢者の要介護要因1位である脳卒中入院患者の回復効果を促進するため、専門的なリハビリテーション以外の時間も含めた、1日を通しての活動を定量的に可視化するモニタリングシステムを開発しています。 患者にはhitoe®ウェアを着用していただき、また加速度センサを内蔵したhitoe®トランスミッタを胸に装着していただくことで、心拍数と3軸加速度を計測します。取得データはトランスミッタからスマートフォン、IoTゲート等の中継器を介してサーバへ送信されます。心拍数からは運動強度を、3軸加速度からは活動状態を算出し、これらの回復指標を医療スタッフと患者の双方で共有することによって患者のモチベーション維持に取り組んでいます。また、 これらの回復指標は脳卒中患者の実データに基づいて計算されており、高い信頼性を有することも本システムの特徴です。 現在、藤田医科大学病院リハビリテーションセンタにおける実証実験において、数百名規模のデータ収集が進んでおり、今後はこれらのデータを基に回復指標の医学的検証を病院と協力して進めると同時に、患者の行動をより活発化させるシステムの実現に向けて検討していく予定です。

ウェアラブル生体センサ応用(hitoe®×IoTゲート)

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