(以下抜粋)
さて、まず離散構造についてお話しします。離散構造(Discrete Structure)とは、離散数学や計算幾何学の基礎をなす数学的な構造、たとえば集合や論理や証明ですとか、グラフ理論のグラフ、組合せ、順列、確率などを含めたものの総称として、離散構造と呼んでおります。およそ計算機で解けるようなありとあらゆる問題というのは、単純な基本演算を要素とする離散構造の処理に帰着されます。計算機そのものが、そういった単純な演算の繰り返しでしかないわけです。ただ、最終的には膨大な場合分け処理を要することが多いですし、これを高速に処理するということは、ありとあらゆる応用分野に共通する基盤技術なので、現在の情報化社会に対する波及効果はきわめて大きいのではないでしょうか。離散構造というのは数学的な概念構造です。定理を見つけて証明すれば、それは永久に不滅です、という世界なので、そういった…
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