ワイヤレスIPアクセスシステム(WIPAS)ステップ2のさらなる適用領域の拡大を目的として、次の機能高度化および施工技術の改善を行いました(図)。
- 無線区間の伝搬状態に応じて加入者局(WT:Wireless Terminal)ごとに変調方式を切り替えることによって46Mbit/sのピーク速度を維持したまま伝搬距離を拡大するための「適応変調方式」
- ベストエフォート型の一般ユーザと、企業ユーザ、ヘビーユーザ等の共存を可能とするための「最低帯域保証機能」
- 企業ユーザやホットスポットサービスのエントランス回線等に適用可能な「P-P通信方式」および「P-P通信方式の遠隔監視制御機能」
- 航空写真などの情報がない場合に、簡易に建物や樹木の3次元データを追加できるようにした「置局設計ツールの高度化」
- WTの施工時間の短縮、設置領域の拡大を図るための「屋内引込みの簡素化」、「WT用支持金物の小型・軽量化」、「WT防水工法の改善」
WIPASステップ2経済化・機能高度化版は、2004年度に商用化されました。