通信用の既設光ファイバケーブルをセンサとして利活用し、ケーブル周辺の環境情報を取得する環境モニタリングの実現に向けた取り組みとして、豪雪地帯の地下光ケーブルに伝わる交通振動データから道路除雪判断を遠隔で行う技術の実証に初めて成功しました。 豪雪地帯においては、道路除雪判断を行うためのパトロールが人手により行われており、将来的な人手不足が喫緊の課題となっています。この課題に対し、地下光ケーブルに伝わる交通振動データから得られる車両速度と車両通行時の周波数応答特性を用いて構成した機械学習アルゴリズムにより、道路除雪要否を高い精度で遠隔から光センシング技術を用いて判断することができることを確認しました。これにより、豪雪地帯の主要な地域課題である道路除雪事業の市街パトロール作業と除雪判断をDX化することが期待できます。
※1 DX化(デジタルトランスフォーメーション:Digital transformation)