Passive Optical Network(PON)システムにおける所外光スプリッタ下部の光ファイバの終端部に、電源OFF状態のOptical Network Unit(ONU)に接続されているか否かを判定する試験技術を開発致しました。
所外光スプリッタ下部では容易に脱着可能なコネクタ接続点がない場合があり、工事現場でOptical Time Domain Reflectometer(OTDR)による光ファイバ試験が難しいといった課題がありました。そこで、コネクタ接続点のない設備においてもOTDRが光ファイバに接続できるよう、光ファイバに曲げを付与することで光ファイバのコアを伝搬する光信号が漏洩する光ファイバの特性を利用した光ファイバ側方入出力技術を確立致しました(図1)。
光ファイバ側方入出力によりOTDRからの試験光および光ファイバ終端部からの反射光の入出力双方を光ファイバに対して行うことが出来ます。OTDRから1310nm、1550nmおよび1650nmの試験光を入射し反射光を受光後、それぞれの波長における反射率の比を取ることで終端部を判定することが出来ます(図2)。