TsuKuBa 年史-TsuKuBa History -

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光ファイバIDテスタ

2003年(平成15年)

光ファイバ通信網の建設や保守では、光ファイバ心線の誤切断や誤接続の回避のため、通信光に影響を与えない光ファイバ対照や、所内・構内の光ファイバコードの対照が必要になります(図1)。

光ファイバ対照

図1 光ファイバ対照

このために、光ファイバを湾曲させて漏洩した270 Hz変調の対照光を、図2に示す湾曲の中央部にある受光素子で検知して、対照光の検出に寄与しない部分の曲げ量を緩やかにし、受光感度を低下させずに低挿入損失化を図りました。

光ファイバに与える曲げ形状

図2 光ファイバに与える曲げ形状

光ファイバコードでは、被覆が厚く光が漏れにくいので、三元素系のInGaAs-PD(インジウム・ガリウム・ヒ素-フォトダイオード)受光素子の使用により受光感度を向上させました。


これらにより、これまでのテスタで未対応だった、Lバンド(1.565~1.625 μm)に対応し、所内や構内で用いられる光コードに適用できる小型・軽量・高品質な光ファイバIDテスタを開発することができました。

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