(1) フラット型インドア光ファイバ
従来のインドア光ファイバでは、曲げ許容制限(R15)によりコーナー部で曲率半径を確保していました。また、露出配線におけるモール等の使用は開通コストを押し上げる要因でもありました。今回も、曲げに強い光ファイバとしてITU-T G.657 A2(R7.5)をベースとしたインドア光ファイバを開発することで、メタル並の施工性と信頼性の向上を図りました。
構造は、モール等を不要とする美観性に配慮した保護部材一体型構造で、既存工具類のみで施工可能です。
また、保護部材部分を取り除いたケーブル部は、細径低摩擦インドア光ファイバと同寸のため、コネクタ等の接続物品と整合を図っています。
その他、屋外やテナントビル等におけるカーペット下配線が可能で、石膏ピン等で固定ができます。
(2) 高強度インドア光ファイバ(防鼠)
ネズミ被害に対応した忌避剤をケーブル外被に練り込んだ二重構造の高強度インドア光ファイバを開発し、信頼性向上を図りました。実際に鼠を入れたケージで試験を実施しましたが、鼠による被害はなく、鼠対策の効果を確認することができました。
(3) 宅内自営化を可能とするインドア光ファイバ
将来の宅内自営化を見据え、「コンセント付インドア光ファイバ」を開発しました。電気工事者が絶縁用ステップル等を用いて配線可能です。また、コンセントへの取付が可能な端末構造を実現し、開通時のお客様宅内での配線、接続作業を不要とします。お客様ニーズにどちらでも対応できるよう、「メタル複合インドア光ファイバ」をラインアップとして開発しました。