TsuKuBa 年史-TsuKuBa History -

  • TsuKuBa年史ホーム
  • 技術一覧
  • 年表

統合光配線架IDM

2001年(平成13年)

従来、光配線架(FTM:Fiber Termination Module)とスプリッタ架により、所外光ファイバケーブルを成端し、所内のOLTと所内光ファイバケーブルでつなぐ構成としているから、配線の輻輳や所内のフロアの省スペース化が望まれていました。

従これに対して従来のFTMと同じ大きさ(幅1600mm、高さ1800mm)で収容心線数は2倍の4000心を実現する統合光配線架IDM(Integrated Distribution Module)を開発しました。
これには、高密度収容するために小型で経済的なMUコネクタ技術†を採用し、スプリッタ機能を取り込んだIDM-Aと、OLTとIDM-Aの中間にIDM-Aへの配線を振り分けるIDM-Bを設置する構成としました(図1)。

経済化・省スペース化を実現する所内光配線マネジメントシステム

図1 経済化・省スペース化を実現する所内光配線マネジメントシステム


所内光ファイバコード外径1.7mmを1.1mmに細径化すると、ケーブル断面積は従来の約2分の1となり高密度収容に寄与しています。
また、配線作業時に設備情報や接続情報の提供や登録を容易に行うために、2次元識別コードを用いています。
さらに、建設・保守稼動を削減する光試験システムOTM(Optical Test Module)をIDM-Aに搭載することができ、省スペース化が図れます(図2)。

2次元識別コードによる所内設備管理技術

図2 2次元識別コードによる所内設備管理技術

本システムは、2001年度から導入されています。

†:部品のプラスチック化とプレアセンブリ技術の採用により部品点数と製造コストを削減、フェルールの研磨面の面積の縮小により、研磨コストを削減


PAGE TOP