光需要の増加による地下管路の行き詰まりが懸念されていることから、地下既存設備を有効活用し、かつ設備構築コストの低減を図れる世界最高密度の光ケーブル(2000心)を開発しました。
新たに開発した2000心光ケーブルは、ケーブル構造の最適化および新たな光ファイバテープ構造によって実現しました。低曲げ損失光ファイバを適用し、スロットロッド無しでもケーブル特性を確保できるようケーブル構造を最適化することで、光ファイバの高密度集合化が可能になりました(図1)。また、ケーブルの外径を現行地下光スロットケーブル(1000心)と同等とすることで、多条布設技術が適用可能であり、既存基盤設備を有効活用することができます。テープ構造は、従来の光ファイバテープと同等の融着接続性を確保し、柔軟に変形できる8心間欠接着型光ファイバテープを採用しました(図2)。
本ケーブルにより、1管路当り現行最大3000心であったのが6000心収容可能となります(図3)。