架空布設作業の効率向上や光ファイバケーブル布設スペースの有効利用を図るため、光ファイバケーブルを高密度化することで軽量・細径化した世界最高密度の多心光ファイバケーブルを開発しました。
光ファイバのコア、クラッド間の屈折率差を相対的に大きくした低曲げ損失光ファイバを用いることで従来光ケーブルでは必要であったスロットロッド無しで光損失を確保ができ、光ファイバの高密度の集合が可能(従来比で最大約30%の細径化と約60%の軽量化)になりました(図1)。
また、複数の光ファイバを一括して接続するため、従来光ファイバテープ構造が用いられていましたが、図2に示す光ファイバ心線4本を並列させて間欠的に接着した、間欠接着型光ファイバテープとすることで、光ファイバケーブル内で柔軟に変形でき、従来の光ファイバテープと同様に一括接続が可能になりました。
この屋外配線用多心光ファイバケーブルは2012年から導入されています。