通信基盤設備の運用業務では、とう道内作業などの効率化、とう道内入出時のセキュリティの向上、および緊急時の迅速な対応が望まれていました。
アクセスサービスシステム研究所では、これらの要求に応えるため、とう道設備の維持管理・運用業務のBPR(Business Process Reengineering)を実現する「とう道マネジメントシステム」を開発しました(図1)。
とう道マネジメントシステムでは、とう道設備の維持管理から運用業務を一元的に支援するため、次の機能を実現しました。
- とう道内空間管理:ケーブル新設・撤去に伴う棚位置管理のシステム化により、とう道内収容能力を維持
- 設備管理:設備データベースに基づく知的なとう道設備の補修・更改計画策定や、光ファイバセンサ機能を利用したとう道本体の構造監視を実行
- 入出管理:Webブラウザによる入溝申請、申請許可、とう道扉の遠隔解錠、および入溝者の位置検知などのセキュリティ機能を実現
このシステムは、2002年度上期から順次、大都市を中心に事業導入が始まりました。