NTTのシールドとう道は建設から30年以上経過している設備が約40%にも達し、コンクリートひび割れ等の劣化事象が顕在化しつつあり、地下水位の上昇等埋設環境も変化していることから、適切な維持管理が求められています。
最適な維持管理を行うには、設備の実態(二次覆工の存在や劣化の影響)に合った評価手法の確立が課題であり、早稲田大学との共同研究により、二次覆工を含めた耐力性能評価を行うことで、より強い耐力であると評価でき、より経済的な補強が可能となるなど、維持管理の効率化に資する技術(図1技術概要)を開発しました。
開発にあたっては、ひび割れや空洞等の点検結果も反映した解析が可能となるよう工夫しました。図2が解析モデルの概要です。