NTTはマンホールを全国に約68万個保有しており、その約80%は建設後30年以上経過しています。今後の老朽化進行を踏まえ、劣化設備の早期発見等の適切な維持管理が求められています。そこで、従来のようなすべてのマンホールを同じ維持管理基準ではなく、劣化予測等を活用して不良の可能性が高いマンホールは早期に点検し、不良の可能性が低いマンホールは点検周期を延伸するなど、設備個々の状態に応じたメリハリのある維持管理手法の開発に取り組んでいます。(図)
不良マンホールの早期発見を目的に、これまでの点検データを分析し不良発生と関連のある項目を特定することで、優先的に点検すべきマンホールを絞り込む「マンホール維持管理手法(STEP1:点検プライオリティ付け技術)」を開発しました。
実データを用いたモデルでの検証の結果、従来の点検方法と比較すると、不良マンホールの発見率が最大2倍に向上することを確認しました。