NTTでは、光サービスの拡充に伴い管路設備が逼迫してきたため、管路の有効活用を目的として既にケーブルが1本入った管路内にケーブルを追加布設する多条布設が行われるようになりました。しかし、多条布設予定管路では点検診断によって、その半数以上が不良と診断されており補修等が必要となっています。
既にケーブルが1本入った管路(ケーブル収容管)を補修するには、補修対象となるケーブルを収容している状態の不良管の内面に新しい管を形成することで管路を再生する必要がありますが、準備工程として、管路内の異物(錆・土砂)を除去する技術が必要になります。そこで、高圧水で管路内の異物(錆・土砂)を除去するケーブル収容管洗浄技術を開発しました。(図1)
本技術は、洗浄装置・ホース・超高圧ポンプ(特殊車両)で構成されており、分割構造の洗浄装置で既設のケーブルを挟み込み装置外面に配した72個の噴射孔から高圧水噴射する事で管路内の異物(錆・土砂)を除去する技術です。この技術を用いる事により、管路内径:φ80mm以上、区間長:150m以内のケーブル収容管が安全に補修可能となりました。(図2)