TsuKuBa 年史-TsuKuBa History -

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ケーブル収容管再生技術

2010年(平成22年)

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NTTの管路設備は、建設後30年を経過した設備が増えており経年劣化による不良設備が増加しています。そのため、1条の管路に2条以上のケーブルを布設する多条布設が出来ない管路が多くある状況です。また、旧規格の管路は耐震性能が低く大規模災害に備えてネットワークの信頼性向上が必要となっています。

ケーブル収容管再生技術は、既設ケーブルを収容した状態でケーブルに影響を与えることなく管路を再生する技術であり、空間確保タイプとPIT(Pipe Insertion Type)新管路方式の2つの技術があります。(図1)

ケーブル収容管再生技術の種類

図1 ケーブル収容管再生技術の種類

(1)空間確保タイプ

熱硬化樹脂を含んだライニング材を、既設ケーブルを収容している既設管路内に引き込み、加熱形成する方式とし、空管用更生工法(TMライニング)を応用した技術を開発しました。また補修する管路にライニング材布設時に既設ケーブルを防護する技術を開発し2つの技術で空間確保タイプとなります。(図2、図3)

空間確保タイプイメージ
管路補修状況
図2 空間確保タイプイメージ
図3 管路補修状況

(2) PIT新管路方式

工場で成形された上下分割型のPIT(塩ビ製)部材により既設ケーブルを包み込み管内に挿入し、管路を補修する技術です。また、PIT部材施工後は、複数の光ケーブルを収容する空間を創出し、耐震対策としても効果の期待出来る技術です。(図4)

PIT新管路方式の施工イメージ

図4 PIT新管路方式の施工イメージ


2014年(平成26年)

(3) PIT新管路方式の適用拡大

従来技術では適用不可となる領域(内径の小さな管路、施工可能距離)があったので、部材の基本構造を見直すことにより、適用領域の拡大を図った。(図5)

PIT新管路方式の施工イメージ

図5 適用拡大領域

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