積雪地域では、冬季道路交通を確保するために、除雪車が運行されますが、マンホール鉄蓋の周辺舗装が摩耗して削れていた場合、マンホール鉄蓋の受枠が路面より突き出た状態となり、マンホール受枠に除雪車のブレードが衝突して受枠が破損してしまうばかりか、除雪車の運転者にも強い衝撃を与えてしまう恐れがあります。
そのため、安全に除雪作業が可能で、除雪車のブレードの衝撃に対する耐久性に優れ、さらに、メンテナンス頻度が少なく経済的な積雪地域用マンホール鉄蓋が求められていました。
そこでアクセスサービスシステム研究所では、テーパ型マンホール鉄蓋の機械的性能を踏襲し、新たに除雪車の衝撃回避機能を付加した積雪地域用マンホール鉄蓋を開発しました(図1~4)。
この鉄蓋には、あらゆる方向からの除雪作業において、除雪車ブレードの衝突を回避するため、受枠と上蓋に衝突回避機能を持たせました。
本開発により、積雪地域における鉄蓋の更改サイクルが大幅に長くなり、メンテナンスにかかるコストの削減が可能となりました。