FTTH市場に向けて標準化に先立って2003年からGE-PON(IEEE 802.3ah)の開発をスタートさせ、標準化とともに、いち早くそれを取り入れてハードウェアの経済化を図りました(図)。
システムとして運用するために、IEEE802.3ah規格以外の下記の機能も開発しました。
- DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)機能:これは、最大32個のONUの上り使用帯域を決定する機能で、この機能により提供するサービス特性が変化します。イーサネットの特徴である可変長パケットにおいても、効率的にパケットを詰め込む工夫により高効率・低遅延を両立するDBA機能を開発しました。
帯域制御法は、最低保証帯域、最大帯域の設定が可能で、帯域は最大帯域を上限に、最低保証帯域比で比例配分されます(付図)。 - 認証機能:ONU認証機能を用いることにより、正規ONU以外からの通信ができないようにしています。
- 暗号化機能:ONUごとに異なる暗号鍵を用いた暗号化通信により、他のONU宛ての情報を解読できないようにしています。
- 先制御機能:ONUでは上り方向・下り方向ともIEEE802.1D/Q優先度に応じた待ち行列処理を行っています。
- 保守機能:必要と考えられる保守監視機能の実装をしています。
LANで普及しているイーサネット技術を活用することによって大幅なコストダウンを実現しています。
2004年からNTT東では「Bフレッツハイパーファミリータイプ」、NTT西では「フレッツ光プレミアム」として提供されています。