FTTHに用いられるPONシステムには信号を各加入者へ分岐する光スプリッタが必要になります。
光スプリッタとして、研究所で開発されたPLC(石英系プレーナ光波回路)技術を用いることによって、伝送路が受動光部品で構成できるため高信頼化が図れます。
また、PLCは集積回路と同様なフォトリソグラフィを用いたプレーナプロセスで作製されるため小型化、量産性、経済性に優れています。
図(a)に示す8分岐PLC光スプリッタは、Y分岐を多段接続した構成です。
図(b)に示すようにその光学特性は、1.2~1.7μmの広い波長範囲において平坦で、出力ポート間損失を小さく抑えられるのがPLC光スプリッタの特徴です。