この事業の目的は、FTTHによるマルチメディア実証実験を行い、実験データ収集と通信と放送の融合に関する課題を抽出・検討をするとともに、実証データを提供し、当時の郵政省などの国の機関による政策立案に資することです。
システム構成は、PDSのa方式と、ADS(Active Double Star)のb方式があります。a方式は、スターカプラを用い、1.3μm波長を用いたTDMA(時分割多重)制御による双方向通信(INS64/1500相当)と、1.5μm波長を用いた周波数多重化した下りの映像信号(CATVサービス:地元有線放送)とを波長多重した構成をとっています。b方式では、ビデオオンデマンド(VOD)サービスも提供しています。
実験は、一般財団法人マルチメディア振興センター(FMMC)の主管により1994年から2000年まで行われました。