7.エネルギー

次世代マイクログリッドと次世代エネルギーによるレジリエンス

世界中の企業が SDGs の達成を目標とし人々の環境意識も大きく変わっている時代にあって、エネルギー分野の研究開発には大きな躍進が求められています。エネルギーの効率化は多くの企業が取り組む課題であり、再生可能エネルギーの利用率向上を実現すべく各社がしのぎを削っています。こうした状況のなかで、わたしたちはいつでも・どこでも・誰でも・無駄なく・安全に低炭素なエネルギーを利用できる世界の実現をめざしています。

そのために必要なのは、わたしたちが保有する電力系技術をネットワーク系技術と掛け合わせて新たなエネルギー技術を確立することです。たとえば再生可能エネルギーに関しては、仮想エネルギー流通基盤技術の確立によって全国に点在する数十万台レベルの電力リソースを監視・制御することで、極めて大規模な仮想発電所の実現をめざしています。人的要因も考慮したリアルタイムの需給予測によってエネルギーの地産地消と地産他消も可能となるはずです。また、次世代マイクログリッド基盤技術の確立は再生可能エネルギーとも連携し、柔軟かつキャリアグレードの信頼性をもつ直流・交流連携型の電力基盤の実現へとつながっていくでしょう。これらと並行して、どこにでもあるさまざまな微小エネルギーを活用する技術の開発も進めており、停電時でも光のような微小エネルギーで動作できる通信機器の実現も見込んでいます。こうした研究開発によって、わたしたちは各地に再生可能エネルギーを最大活用した災害に強い地産地消エリアを形成できると考えています。

さらに、核融合発電や衛星を活用する宇宙太陽光発電、大きな可能性を秘めている雷充電など、わたしたちはこれまで以上に広範な取り組みを進めていきます。核融合エネルギーについては ITER 国際核融合エネルギー機構(ITER機構)との「ITER 計画」に関する包括連携により、人類初の実規模での核融合エネルギーの実証に貢献していきます。グローバルでも国内でも、わたしたちの取り組む新たなエネルギーはスマートな世界の原動力となっていくはずです。

注目のトピック
ITER 計画
ITER 計画

平和目的のための核融合エネルギーが科学技術的に成立することを実証するため、人類初の核融合実験炉(ITER)を実現しようとする、日本・欧州・ロシア・米国・韓国・中国・インドの7 極が参加している超大型国際プロジェクトで、国際機関であるITER 機構がITER 計画を実施しています。わたしたちも民間企業として支援しています。南フランスで建設中のITER( 核融合実験炉 ) は2025 年の運転開始を予定しており、2035 年には 50 メガワットの入力エネルギーから 500 メガワットの出力エネルギーの生成をめざしています。

  • キーワード
  • 次世代マイクログリッド基盤技術
  • 仮想エネルギー流通基盤技術
  • 核融合発電